タレントの彦摩呂(49)といえば、食レポの達人として知られているが、その秘訣はどこにあるのか。2日に放送された『芸能㊙チャンネル』(AbemaTV)で、彦摩呂が食レポの極意を伝授した。
彦摩呂はかつてアイドルグループ「幕末塾」メンバーだったが、21歳当時の写真を番組内で紹介され、芸能リポーター・井上公造氏(59)から「人間ってこんなに変われるの?」と驚かれていた。
その頃彦摩呂はグループで歌って踊っていたが、旅番組等のリポーターをやりたくなった。そんな流れで食レポをやるうちに、体がどんどん膨らんでいき、完全に環境が成せる環境の変化が発生していった。
最近では、おデブタレントの会なども実施しているという。「肉の会」と題され、内山信二、石塚英彦、ざ・たっちの2人、ドロンズ石本などの10人ほどで開催。前菜が豚しゃぶで、メインがローストビーフでケーキ型のお寿司も登場し、最終的には野菜が余ったそうだ。この時、デブタレントだらけのため、室内の気温は18度に設定し、各人が発する熱と相まって白い冷気のようなものが出たそうだ。全員で集合写真を撮ったら七福神的な並びになった。
彦摩呂は食レポをする際、「●●の宝石箱や~」など、独特の表現で知られるが、番組内では、彦摩呂が一体何を食べたのかを、その表現から当てるクイズが行われた。第一問では、「ドンブリ界の親子面談や!」だったが、これは文字通り親子丼。第二問では「食べるお祝儀袋や」だが、これは稲荷寿司だった。こうした独自の表現が誕生した背景についてはこう語る。
「ああいう言葉が生まれるのは『プリプリ』とか『シャキッ』とか『ジューシー』とか言葉が出尽くしたからなんですよ。もう少しオリジナリティが出ないかなと思い、こういうことになったんです」
また、グルメリポート術のポイントも紹介され、実際に親子丼と稲荷寿司で実践。親子丼の場合は、必ず手を添えることが重要だと語り、これを「グルメの天使の羽根」というのだとか。「汁モノの場合はやめてくださいね」と注意点を挙げたうえで、中身を一口お箸で持ち上げる、「箸上げ」を解説。
「ご飯、肉、卵が一緒になってますね。口の横で2秒止める。ズームで寄るまで2秒。カメラが来たところで口に入る。命の2秒です。ここで、『たまらん、親子の三者面談や~』と言う。ちょっとしたことですが、ちょっと手を添える、ちょっと手を止めるとかで撮りやすくなる。カメラさんとの夫婦芸ですね」
また、稲荷寿司を食べるにあたっては、稲荷寿司の下の方を持つことにより、大きく見せることが重要なのだとか。歯に当てず、断面を見せるのだ。さらにはB級グルメとA級グルメの違いを説明した。
「B級は目を開く。A級は、目を閉じる。コロッケとかラーメンは目を開く。高級な鮑やフカヒレは目を閉じる。これでできます!」
食レポ歴の長い彦摩呂だが、これまでに辛かったのは、酸辣湯麺だったという。熱く、酸味があり、さらにドロドロとしているため、箸上げをした時にすすれない。すすると酢の酸味でむせるなど、苦難が多く、ロケを中断したこともあるそうだ。また、同様に熱い食べ物の代表格である小龍包は、レンゲの上でしばらく外気に触れさせてから箸で破ることがコツなのだという。
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