8月14日夜に『AbemaTV』SPECIALplusチャンネルで放送されたトーク番組『せいこう×ユースケ オトナに!』に、解散、再結成を経てまもなく30周年を迎える伝説のバンド・ユニコーンが登場。ホストのいとうせいこう&ユースケ・サンタマリアに対し、解散時の知られざるエピソードなどについてざっくばらんに告白した。
まず「なんとなく決まった」(手島)という93年の解散については、「(川西が抜けていたので)抜け殻的なツアーを続けてた」(ABEDON)なかで、「その後、何する?っていうのも、もう考えもつかなかった。もう終わればいいんじゃないの?って」(奥田)という空気になったことで、ライブツアーの際に交わされたメンバー間の会話で、ラジオでの告知を行うという独特なスタイルでの解散となったという。
そうした経緯であるがゆえに、大物アーティストでは定番となっている、いわゆる「解散ツアー」についても、「やらないですか?っていう提案を受けた」と言われたものの、奥田の「やらない」とひと言で実現されなかったのという。なお、こうした解散の経緯について、ひと足先に脱退していた川西は「僕、それ、ラジオで聞いてましたもん」「ラジオ聞いてて、“ああ、終わったんだな”と(苦笑)」と、自身がその決定的な瞬間に一視聴者として立ち会っていたことを明かし、一同を爆笑させることに。
そして、それぞれ個々の活動を経た後で実現することとなった2009年の再結成について、最初の言いだしっぺだというABEDON(阿部義晴)は「(メンバーを)集めたというか、まあ、なんとなく流れがあったんですね、そんな流れがね。無理くり作ったわけでもないんですけど、10年くらい前に、僕が40の時に“40祭”っていう、こう、誕生日のあたりにやったんですけど。何人か集まって、それをキッカケにそんな流れになって」と、自身の誕生日を記念して行われたライブを契機にメンバーたちとの交流が徐々に密なものとなり、「まあ、集まって秘密にして。まあ、出すとも言わずに始めて。良ければ出すかくらいの。逆にその方がよかった」と、水面下でじわじわと準備を進めた末での再結成であったことも明らかに。解散や再結成を巡る経緯や動機はそれぞれだが、どうやら彼らの場合は、ある意味、“なんとなく”の空気で解散し、“それとなく ”再結成に至った…といったところのようだ。
また、この日の放送では、当時、ユースケが「CDショップでバイトしてて、頻繁に流してた」という、わいせつな内容すぎて放送を自主規制せざるを得なかったという、伝説の“全裸PV”や、外国人監督による“セックスPV”も紹介されたほか、実験的な志向を持つが故に挑戦し、不発に終わったというレコーディング時のマル秘エピソードが明かされるなど、そのファンにはタマらない内容がもりだくさんという展開に。その結成から30周年を迎え、また新たなレジェンドへと挑み続ける彼らの“なんとなく”に、今後も多くのファンからの注目が集まりそうだ。