8月29日、AbemaTVの報道番組『AbemaPrime』は放送100回記念の「大反省会SP」を放送した。AbemaTV自体は開局からおよそ4か月で700万ダウンロードを突破。『AbemaPrime』も8月から放送時間が午後9時からとなり、視聴者数も全体的に増えているのだという。これを受け、この日の番組出演者、堀潤氏、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平氏らから『AbemaTV』および『AbemaPrime』に対し、さまざまな意見が語られた。

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この日出演したメディアコンサルタントの境治氏は、この数字について「かなりすごいと思います。民放公式テレビポータルの『TVer(ティーバー)』というサービスがあり、これは1か月で100万DLでしたが、その後伸びていない。でも、AbemaTVは伸び続けているので、すごい」と語った。

■サイバーエージェントおよびAbemaTV・藤田晋社長の評価 

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ここで、サイバーエージェントおよびAbemaTV社長の藤田晋氏がVTRで登場。以下のコメントをした。

「『AbemaPrime』の皆さん、お疲れ様です。もう100回、早くも経過したということで、本当に毎日内容が濃いので、毎日このテンションで持つのかなと思って、心配していました。番組は面白いというか、僕の中でもAbemaTV全体の中での軸として考えているのが、アベマニュースの中の『AbemaPrime』。この番組は軸だと思ってるし、こういうことやりたいんだという(ビジョンに)相応しい番組に仕上がってきていると感じています。

特に、開始からスマートフォンの画面から伝わってくるやる気みたいなものは、とても斬新だし、それでいて無理にテレビじゃできないものと気張っているというよりは、本当にネット側の目線に立ち、あと若い人の目線に立ったニュース作りができていると思います。

普通じゃない番組を作ろうというのは、例えば天気予報一つとってもそう。完全に想定を上回る出来で番組を作ってくれているので、これは本当に期待どころか期待をかなり上回っている。

逆に他の番組のレベルをあげなきゃという感覚はあるので、他の番組の企画の時に”例えば『AbemaPrime』のようなものを……”っていう話はよくしてるんですけど。番組を作ってるスタッフの皆さん 出演者の皆さん、みんなの気持ちが素晴らしいものを作ろうという風に向かっているんだなと思ってます。

唯一困ってたのが、20時から番組が始まっていた時、僕は大体会食中で見られなくて、再放送見ようとすると(深夜番組の)『The Night』も見たいし…みたいな感じだったんですけど、ようやく21時からになって、見られるようになってきました。これからも皆さん頑張ってください」

■小籔千豊、「クビ」の危機!?

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これに対し、火曜日番組MCの小籔千豊は、「藤田社長が、穂川さんのお天気コーナーを意外と評価していたのが(びっくり)……。僕、(これまで穂川さんのお天気コーナーには辛口なので)10月からクビになっているかもしれません」と語った。これに続けて、水曜MCの宮澤エマは、約4か月間をこう振り返った。

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「正直、始めたときはどうなるんだろうという気持ちが強くて、あとコンテンツがきっちきちなので……。例えば水曜日のテーマは『グローバル』ということで、出演者全員英語で中継と話したりして、視聴者おいてけぼりかなと心配だったりしました」

■堀潤氏 「ネットユーザーの声に耳を傾けなきゃいけない」

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この日の番組テーマである「ネットとテレビの融合」について話題が及ぶと、月曜番組コメンテーターの堀氏はこう語った。

「これまで、ネットとテレビの融合って、僕もNHK時代からNTTさんと一緒になっているというか、非常に完成しているというかね……。実は放送行政って、国ありきだから、各社融合させようと思ってもなかなか進まず、いろんな挫折がありましたよね。この間サービスが終了したNOTTVも現場は一生懸命やるんだけれど、どっかで規制があったり、大きな制度が邪魔したりしてした。

でも今回、サイバーエージェントとテレビ朝日が組むっていうのは、本当に“地場”の方から、“民”の方から、参加していたユーザーが作ってきたネットのカルチャーにテレビが乗っかってきたのが、現場からの変革みたいなのが起きているのがいいなあとおもっているんですね。これから、まだまだテコ入れなどもあると思うけれども、ユーザーが盛り上げていくというようなことをやっていく。それに耳を傾けなきゃいけないですよね」

■原田曜平氏、現状に疑問「ターゲットがテレビ層とかぶっている」

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また、若者文化に詳しい博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平氏は、「あえて手厳しい意見を言います。スマホっていうことで、若い人も狙っているはずなんですけど、意外とテレビ層とかぶってしまって、新しいメディアになりきれていないのではないかと。テレビ離れした層を意外とつかみ切れていないのではないかと思いますね」とこれからの課題を指摘した。

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