小池百合子東京都知事(64)は、土壌汚染が心配される豊洲市場の建物の下に汚染されていない土を4.5メートル分盛ったとされていたが、実際は「配管の問題がある」ということで盛り土がされていないことを明らかにした。
移転延期を表明していた小池氏にとって、またもや頭の痛い展開となっている。10日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)ではこの件について取り上げられ、番組キャスターの下平さやかアナが「恰好としては都民が聞いていたこととは違うということですね」とゲスト・川松真一朗東京都議(自民党)に話を振った。
川松氏は「私も先ほど知りました。これから知事と事実関係を確認したいです。都議会で報告されていた事項ですから…。僕らも騙された立場ですから厳しくやらなくてはいけない」と語った。
番組コメンテーター・前AERA編集長の浜田敬子氏は「びっくりしました。豊洲には、2メートルと2.5メートルの(合計4.5メートルの)土があると言っていた。都庁職員からそう説明受けていたのが全然違った。週明けてからちゃんとした調査があるでしょう。たいへんな局面をいきなり迎えましたよね」と感想を述べた。
また、番組MCのみのもんた氏(72)は、豊洲について「こんな事態になってしまった。全員坊主にする?」と川松氏に聞いたところ「そうしても済む問題ではないです。安全性に関しては、豊洲の地面に寝っ転がって生活してもいいですよという人もいたくらいでした。しかし耐震性の問題での安全性も必要になった。余計なお金もかかる最悪の負のスパイラルになってしまった」と残念がった。そのうえで、9月28日から開始する東京都議会にはぜひ傍聴に来てほしいと呼び掛けた。
◆新幹事長は「仏の高島」
また、10月23日に投開票される衆議院東京10区の補選に、自民党からは若狭勝衆議院議員が出馬するのでは、と言われている。若狭氏は都知事選で小池氏を応援したことから東京都連のHPから名前と写真を削除されている。川松氏によると、「小池さんも若狭さんも自民党ですよ。写真消したとかいろいろありますが、二階(俊博)幹事長とお会いし、若狭さんは、出馬意向を出した。二階氏から口頭注意を受けたので(それでケリがついたということでしょう)」とのことだ。
二階氏以外にも下村博文東京都連会長、石破茂氏らも若狭氏はケジメがついていると理解しており、10区の公認候補になる可能性が高まった。さらに、「都議会のドン」と呼ばれた内田茂氏の後任幹事長となった高島直樹幹事長も「対立構造なんて私ら考えておりません」と述べている。結局、自民党から出馬しないのであれば、小池氏が新党を作りそこに乗っかる形となり、「小池・若狭連合に勝てない」と自民党の側が判断したのかもしれない。
川松氏は「国会議員の処分は党本部がやります。自民党都連は地方議員を司っています。内田氏は、幹事長はやめる意向。高島さんが新たな幹事長。『仏の高島』と呼ばれています」と語った。