もしあなたが20代半ばで、ガン宣告されたらどういう気持ちになるだろうか。
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25歳という若さで「胎児性がん」と医者から告げられた岸田徹さん(29)が、21日夜に放映された『AbemaPrime』(AbemaTV)の「AYA世代のがん」(若年性がん)を特集したコーナーに出演した。胎児性がんとは、通常、精巣や卵巣にできる希少性のがんだが、判明した時にはすでに全身に転移しており、頭部や頸部を手術、現在は経過観察中だという。
「がんを宣告された時は、ああ、まじかーという感じで、本当にその時は何も考えることができなかった。印象的だったのは、一緒に宣告を受けた両親のほうが僕よりもショックを受けていて、逆にどうしようという感じだった」
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元々兆候があったのかという問いに対して、岸田さんは、
「首のところの腫れがポコッと出てきて、半年後、こんな(写真)になるまで時間が空いてしまった。最初は体調が悪いのでリンパが腫れているのだろうと思って、近くのクリニックに行ったら様子を見ようということで大丈夫かなと思っていてそのままにしていた感じですね」
と当時の状況を話す。
岸田さんは「がんノート」というサイトを運営しており、がんと闘っている多くの方を取材している。 サイトを始めたきっかけは、
「医療情報に関しては医者に聞いたほうがいいと思うんですけど、それ以外の情報、どうやって立ち直ったかとか、どうやって就職をしたらいいのかとか、そういった患者の情報がまだまだ全然なくて、見通しがなくてすごく困るという経験がありました。それと若い世代の特徴にはなるんですけども、周りに同じような人がいないんですよ。なので、ネットなら日本全国につながっているのでそういうところで一緒に頑張っていこうぜっていうような気持ちがあった」
周りの人にがんだということを公表するのをためらう人が多く、就活で人事の人に言うのか、会社に復帰する時に同僚などに伝えたほうがいいのかみんな悩んでいるという。
「若い世代にとって、がんはおじいちゃんおばあちゃんの病気でしょとか、そう思っちゃうんですけど、2人にひとりはなってしまう病気なので、自分もいつなるかわからないということを思って、他人事じゃないよということで知識を蓄えておいて欲しいです。
また、海外ではがんに対してみんなで立ち向かっていこうという形なんですけど、やっぱり日本ではがんになった場合、なぜ自分が、何が悪かったんだっていうような内省的な形になってしまうんです。そうじゃなくて、オープンにみんなでがんというものと闘っていければと思います」
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日本における死因の第1位は「がん」。年間およそ80万人が発症していることを考えると若いうちからの情報収集は重要。また、AYA世代と呼ばれる若年性がん患者のメンタルや生活をサポートする体制作りを、国が率先して主導し推進してくことを願うばかりだ。