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風俗嬢には「40歳の壁」が存在するという。これは一体何なのか。15日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)では、この件について当事者を交えて議論が行われた。風俗嬢の平均月収は49万円あるというが、共通の悩みこそが「40歳の壁」なのだ。40歳を超えると途端に仕事が減り、その後の人生に支障をきたしてしまう。

そこで、NPO法人Grow As People(GAP)で履歴書の書き方等の指導を受けるなどし、風俗以外の仕事もできるよう準備を行う人もいる。また、現役風俗嬢の中には、昼間の生活一本にした場合に落ちる生活レベルに耐えられるかどうかの自信が無かったり、人間関係やそもそも仕事ができるかといった不安もあるようだ。

番組にはGAPの代表理事・角間惇一郎氏と、26歳現役風俗嬢で昼間の仕事をいずれはしたいと考えているアヤカさん(仮名)が登場。アヤカさんは曇りガラスの後ろから音声を変えて出演した。

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番組では風俗嬢の収入が紹介され、18歳から22歳は月収81万9200円だが、43歳以上になると18万2000円になるという。

角間氏によると、「風俗」と「水商売」は分けて考える必要があるという。過去、キャバクラ嬢が素敵な仕事という意識が高まっている調査結果もあったが、風俗はそのようには言えない職業なのだという。ただし、従事する人数で言えば全国30万人、6兆円の巨大市場だそうだ。角間氏はGAPを立ち上げた理由をこう語る。

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「団体の趣旨として、風俗の仕事を辞めさせることは趣旨とはしていません。解決したいことは二つだけ。社会的孤立が一つ。スポーツ選手とかもそうですが、(年齢等の影響で)辞めざるを得ない仕事があります。終身雇用も機能不全ですし次に進む時に、風俗の仕事って言いづらい仕事で、さらに応用が利きづらい仕事。それをGAPが(面倒を)見ようということですね。一方、水商売は孤立するリスクが少ない仕事だと思っています」

そして、番組MCのみのもんた氏から「40歳の壁」について聞かれた。これは「出勤日数」と関連している。18歳~22歳は月間16日出勤するが、43歳以上は7日となっている。

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「要は、年を取ると市場価値が低くなって稼げなくなるのではなく、出勤日数が減るのですね。休みが長くなるのです。店に所属しているからといって、お金が出るわけではないです。風俗嬢はアスリートに近いところがあり、年を取るから価値がなくなるのではなく、体力の問題です。40の壁に当たると、稼ぎたくても稼げなくなります。風俗だけで生きていくのは経済的には問題はなく、10年ぐらいは続きます。でも、ある日突然40歳の壁が来て、そこで詰まってしまう。『人生オワタ』状態にはならないですが、その前に備える機会を作らなくてはならないです」(角間氏)

アヤカさんも将来を考えているため、GAPを訪ねたと述べた。いずれは、風俗を抜けて一般の昼間の仕事をしたいそうだ。

みのもんたのよるバズ! | AbemaTV
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