徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」をご存じだろうか。

 「ポカリスエット」や「オロナミンC」などで知られる大塚製薬をはじめとする大塚グループが創立75周年の記念事業として、1998年に設立した美術館だ。この美術館は様々な点で他の美術館とは一線を画している。

 まず、チケットの料金は日本一と言われる価格設定で、なんと1人3240円(一般料金)。多くの美術館の入館料に比べ、およそ三倍の入館料だ。また、中に入ってみると、その広大な敷地に驚く。館内にはおよそ1000点以上の絵画が飾られているのだ。

 しかし、それだけがこの美術館の特徴ではない。

 飾ってある絵画の中には、なんとレオナルド・ダ・ヴィンチによる名画『モナリザ』が。他にもダヴィンチの『最後の晩餐』やフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』、ミレーの『落穂拾い』、ルーベンスの『キリスト昇架』等、世界的に有名な名画が飾られている。しかも、近づいて見ることができるだけでなく、傷つかない程度なら触ってもよし、記念撮影してもよし、なのだ。

 お気づきかと思うが、それらはすべてホンモノではない。この美術館に展示されているものはすべてレプリカで、陶器の板である陶板で再現されているのだ。しかし、色彩や大きさを忠実に再現しているので、本物に見間違えるほどだ。

 なぜ、このようにユニークな展示をしているのか。

 大塚国際美術館によると「多くのこどもたちは、名画と呼ばれるものに対して美術の教科書等でしか触れていない。実際の大きさ、迫力で見る名画には、美術教育という大事な価値を提供できると信じているから」とのこと。

 大人の入館料は高いが、子どもは540円。少しでも興味がある方は足を運んでみてはいかがだろうか。

(C)AbemaTV

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