11月19日(現地時間)カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催される総合格闘技「Bellator 165」(ベラトール)。メインカードでライト級タイトルマッチ、マイケル・チャンドラーに元UFCライト級王者、ベンソン・ヘンダーソンが挑戦する。
今年2月、UFCから「ベラトールMMA」へ電撃移籍したベンソン・ヘンダーソン。当時、すでにUFCライト級王者からは陥落していたものの、上位ランカーで現役のUFCトップファイターの他団体の移籍はMMAの世界に衝撃を与えた。
一方のマイケル・チャンドラーは、レスリングのオールアメリカンにも選出され、ミズーリー大学のチームメイトが、ONEチャンピオンで無類の強さを発揮しているウェルター級王者、ベン・アスクレンと、現UFCウェルター級王者のタイロン・ウッドリーだ。
世界を見渡しても屈指の実力者であるチャンドラーだが、これまでのキャリアは第2勢力の「Strikeforce」(後にUFC)と「Bellator」に参戦し続ける稀有な非UFCファイターの一人だ。そんなチャンドラーとヘンダーソンのタイトルマッチは、この階級でトップクラスのカードと同時に「Bellator対UFC」の禁断の対決という側面でも興味深い。
またメインカード前のプレミリには、今年6月に42歳で心不全で急死したキンボ・スライスの息子、ケビン・ファーガソン・ジュニアがベラトールのデビュー戦でアーロン・ハミルトンと対戦する。3月に「Warrior Nation」という大会のデビュー戦でKO勝利で初戦を飾った「ベビー・スライス」ことファーガソン・ジュニア。当初決定していた8月の「Bellator 160」でのデビューの振替え戦となるが、父親を彷彿とさせるファイトスタイルに注目が集まっている。