韓国・朴槿恵大統領の任期満了前の退任が濃厚となっている今、取り沙汰されるのが次期大統領が誰になるかだ。3日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)では、コリア・リポート編集長の辺真一氏を招き、展望を予想した。

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 番組では2人の有力候補を紹介。1人は、前回の大統領選にも出馬した文在寅氏で支持率は21.0%。もう1人が国連事務総長の潘基文氏で支持率は17.7%。文氏は野党が担ごうとし、潘氏は与党が担ごうとしている。ここで、辺氏は重要なダークホースを紹介。城南市長の李在明氏だ。

 「李氏は韓国のトランプと言われています。城南市長として、財政赤字を3年で立て直しました。小学校しか出ておらず、貧しくて、工場で労働者をしていた。25歳で弁護士になって、弱者の立場で活躍していた。支持率は11.9%から最新の調査で15.7%に伸びました。ソウルではこの人が1位。もしかしたら、という可能性も出てきた。ただし、党における組織力、人脈はまだないです。もう一人のダークホースである安哲秀氏(「国民の党」前共同代表)の支持率は11.8%だったのが4%になりました。

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 果たして、この中で日本にとって最も友好な関係を築けそうなのは誰なのか。文氏は竹島上陸をするなど、対日強硬派として知られる。辺氏は、潘氏以外は昨年12月に締結した慰安婦問題に関する日韓合意を見直す方向であると述べ、「潘氏が一番与しやすい」と語った。

 政界再編については、「潘氏は、とても与党からは立候補はしづらい状況にあります。統合して、新党から出ようということも同氏の中にある。或いは無所属から出馬する可能性もあります。今回にしても、あれよあれよという間に李氏が出てきたわけです。元々廬武鉉元大統領も泡沫候補でした。ちなみに李氏は暴言の数々半端ないですよ。ソウルでも演説したのですが、朴槿恵氏に対し、『退』『逮捕』どころか、李氏は『処刑』と言ったんですよ」と辺氏は語った。辺氏は、韓国には日本にもっと近づいて欲しいと願っているという。

 「ただ、韓国は政治的には後進国家です。特に大統領に問題がある。絶対的権力を与えて任期5年間だが、権力の使い方を間違った場合、韓国人がどうやるかを見て欲しいですね。手加減しないということです。次の政権を相手に腰を据えるべきでは、と思っています」(辺氏)

 また、ジャーナリストの七尾藍佳氏は、「親日、国際的地位がある潘さんが出たらチャンス。もし李さんがパワフルになると東アジアはまずい状況になるでしょう」との展望を述べた。

(C)AbemaTV

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