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 市川海老蔵さん暴行事件などで悪名を轟かせた半グレ集団・関東連合の元リーダー柴田大輔氏が、2012年に世間を震撼させた『六本木クラブ襲撃事件』の真相について語った。


・前回の記事「「女の子を使って人脈を築いていった」 関東連合元リーダーがテレビ初出演」はこちらから

 この事件は、関東連合のメンバー10名ほどが金属バッドを片手に六本木のクラブを襲撃、敵対するグループのメンバーと間違え、なんら関係のない30代の男性客を金属バッドで殴り殺害してしまうという残虐なものだった。

 事件当時、現場にはいなかったという柴田氏。

 「僕は居酒屋で事件当時、普通に女の子と酒を飲んでましたね。で、事件が起きた日に見立君と偶然会っちゃったんですよ。」

 事件当日、柴田氏が偶然会った「見立君」とは、この事件の主犯格とされる人物で、関東連合の力を巨大化させた元リーダー・見立真一容疑者だ。見立容疑者は事件のあとフィリピンへ逃亡したとみられており、現在、国際指名手配されている。

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 「後輩に言われて、敵対する相手らしき人物がいるって聞いて、行かざるをえなかったというか。殴った相手は亡くなった方ではないですけど、殴るときに『あっ違うかも』って思ったけど、殴っちゃったらしいんですよ、でも、あの人がよくやることなんで。僕らの中では”ジェノサイド”って言ってるんですけど、無差別に、片っ端からクラブでやっちゃうところがあるんで」。

 関東連合の中でも最も暴力的とされ、敵対する組織だけではなく身内にまでも牙をむくことで、その恐怖により絶対的な権力を持つようになったという見立容疑者。事件で追い込まれた怒りの矛先は、柴田氏へも向かったという。

 「外の敵がいないと内に向いて、要するに子どもたちのいじめっ子の集団の延長なんですよね。それを見立君が徹底的にやってたんで。」

 見立容疑者のフィリピン逃亡がきっかけとなり、関東連合は壊滅状態になったという。

 柴田氏は著書『聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション』で、「六本木という繁華街で、しかも公衆の面前で直接手を下したのだ。僕はこの話を聞いた時点で、見立君の破滅を確信した」と綴っている。

 かつて見立容疑者や柴田氏が率いた関東連合に、なぜ若者たちが吸い寄せられたのだろうか。

 「みんな家庭環境はそこそこ良いです、ほとんどが普通に中流以上ですね」と語る柴田氏。学校内で異端児扱いされたりすることをきっかけに、関東連合への道を歩み始めることが多いという。高校にも首席で入学、成績はトップクラスだったという見立容疑者も「やっぱりその暴力的なところとかで異端児扱いされた」と柴田氏は話す。

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 「僕らの時に関東連合はなかったんです、僕の三歳ぐらい上の世代で途切れてたんですね。で、それを復活させたみたいな。それで見立君たちの中学校と喧嘩しながら仲良くなって、お互い刺激し合いながら、どんどん悪くなっていって。やっぱり『より悪いことやった奴がすげー』みたいな、それでエスカレートしていくので。普通、暴走族って暴走行為とかすることがメインだと思うんですけど、関東連合って、暴走族を潰すことが活動のメインなんで」と、暴走族を壊滅させることが関東連合の目的であり文化だったと振り返る柴田氏。

 今、やり直したいと思うことはあるかと尋ねると、

 「やり直したいって誰でも思いません?今のこの頭で、何年前でもいいんですけど、小学生ぐらいに戻れたら、違った道を選ぶんじゃないですか」と答えた。

 柴田氏は著書の中でも、こう記している。

 『1人では喧嘩もできない関東連合。人数を集めなければ喧嘩ひとつできない関東連合。僕はもはや関東連合が嫌いだ。』

 もしも自分の子供や10代の若者に『関東連合に入りたい』『そっちの方に行きたい』と言われたらどうするのか、との問いには「もし相談されたら、止めます」と答えた。

(C)AbemaTV

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