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 報道・情報番組をテレビの世界で活躍を続けてきた、みのもんたと古舘伊知郎。高校、大学の先輩でもある2人が「ニュースとバラエティ」について激論を交わした。

 古舘は報道ステーションのキャスターを引き受けた時と辞める時に頭をよぎったことについて語った。

 引き受けた時については、「報道ステーションをやろうと決めた時は、武者震いして。やりたいと思ったのは、ニュースをやったことがなかったから。アナウンサーになって、かなりの年月が過ぎているのに報道だけは全く未着手だった」と新しいことを始める時の“わくわく感”があったと振り返った。

 辞める時のことは、「自分の思い描いていた報道番組ができなかった。やっぱり12年やってきた実績は自分でも素直に認めるところもありますし、一方でもっとやわらかく、分かりやすく伝えようと思ったが、報道の壁というものがあって、思う存分打ち破ることができなかったという悔しさがあった」と語った。

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 “報道の壁”についてみのに問われると「どこかから圧力がかかったということは一切なかったですが、ムードとして自分の心の中に自主規制という悪魔がありました。『これ言うとまずいな』原発に関しても『これ言わない方がいいよな』と自分で忖度する部分などが強く出てきて、自分自身が嫌になったことはあった」と当時の率直な状況を語った。

 これに対してみのは自分の経験を振り返り、「圧力は多分にあったね、僕の場合は」とコメント。「みのもんたを国会に呼べと。色々と質問しようじゃないかと。(テレビ局の)報道、編成からそういう話があって、『良いですよ、僕何でも答えますから』」というやり取りがあったことを明かした。

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 古舘はみののことを「月曜日から土曜日まで『ズバッと』言う任を背負っちゃったから」「だからそれは圧力はあったと思うし、僕は見ていてかっこいいな、よく言い切ったと拍手喝采と俺もこういうふうに言いたいという憧れの両方がありました」と話し、「僕はみのさんほどズバッと言い切れなかった」と振り返った。

 みのは「報道もバラエティだと思っちゃっている」と話し、「誰かがニュースは生きてるぜと言っていたが、それは生きているよね。色々な人生に絡んでくるニュースがある。それをニュースとして扱うことがある。それであればニュースバラエティでいいじゃないかと」と持論を展開した。

 そういったみののスタンスに対する反発も大きかったようで、「何でそういう表現しかできないんだ。それは使っちゃいけない言葉なんだ」などの批判があったことを明かしながら、自由な報道番組をテレビ局はもっと作るべきだと意見した。

 古舘はさらに「報道ステーションを辞めて一年足らずだが、もっとやりようがあったと今更ながらでも思う。朝の(番組の)みのさんのエッセンスを僕なりにろ過すれば、もっと“際の際”をいけたのではないかなどと色々思います。もう1回やってみたい、なんてうずいたりすることもあります」と語った。

AbemaNewsチャンネル/みのもんたのよるバズ!より)

(C)AbemaTV

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