生きる伝説的ユニット・SCARS(スカーズ)やNORIKIYO率いるSD JUNKSTA、さらにはMSC周りのプロデュースを手がけ、近年ではKOHHやGOKU GREEN、R指定らの作品にも関わるなど常に最前線のヒップホップシーンを支えている日本が誇る最強プロデューサー/トラックメイカーのI-DeA(アイディア)による新連載。 I-DeAがかっこいと思ったものやスタジオセッションを通しての最新情報などを気ままにお届けする新連載『MY EYE-DeA』。第6回となる今回は【ブレない人】として、巷で噂のI-DeA塾についてのお話も…。
2017年になりましたね。 もうすぐ気づけば2017年もあっというまでしたねって言ってるに決まってるw 一分一秒意味のある生き方をしていきたいところですね。
自分は正月も編集作業をやらされていたので特別何も変化のない寝末年始を過ごしていたわけですが、趣味が仕事みたいな状態なので別に苦しいことなんかなんもありません。お金さえ入ってくれば…笑
話は変わりますが先月から自分のごくまわりの人たちで話題になってた映像があって、それを見てたら自分がやってることの意味とかいろいろ考えてしまって思わず深いところにはいってしまいましたw
このライブ映像はヒップホップをはじめブラックミュージックにアイデンティティを見出してるアーティスト、裏方にこそ見て欲しいやつですね。
(途中音声ファイル切れてたりずれてたりして見づらいのですがそれでも紹介したいレベルで?)
日本とUSの文化が違うからどうのこうのとかそういうことじゃなく、ここまでのでかいアーティストが安易に流行にのらず自分のスタイル貫いた上での進化と、ブラックミュージック、ヒップホップに対するリスペクトと、それをタイムズスクエアでやっちゃう、演出含めたこのライブクオリティ。アリシアだけじゃなくまわりのスタッフにも最大級のリスペクトを送りたいです。
金と力がある人がこのような発想でやれば日本のブラックミュージックをルーツにしたアーティスト達も薄まることなく大きくなるっていつも夢見つつ行動してるのですが、いかんせん自分ごときがほざいてもこの小さくともデカイ業界、なんにも響かないんで…やべ、だんだん愚痴になってきたんでこの話はやめますw
自分でいまアルバム制作してて、理想は向こうの制作のクオリティと同じとこなんですが、自分の才能の陳腐さはさておいてw予算の掛け方がケタ2つくらい違うんで(汗)クオリティの差がでてくるのはジレンマなんですが受け入れてやっていかなくてはいけないので…身の丈にあった感じでその中でも最高のものを作るべくやっているのですが、年明け早速自分のプロジェクトとBESのアルバムの制作でSTICKYにやってもらう曲もあったのでそれぞれ制作作業してました。
基本自分のスタンスが、人のプロジェクトのサポートで参加する場合と自分のプロジェクトで活動する場合と2通りあって、前者は頼まれたそのアーティストが目指す方向にもっていくんで究極なこと言うと人格消しますw
今回は後者の自分のプロジェクトなんで自分の好きな方向に持っていきたいんでトピックからリリックから話し合えてやっていける人とやっていこうとしてるわけですがBES,STICKYもそういう部分を受け入れてやってくれてまして。。
あ、何故自分が信頼されてるかってのをせっかくなんで具体的に言うと…リリックに関しては、普通のプロデュース的立場の人はダメ出しするにしても「ここがダメ、かっこよくない」みたいな感じで終わりなんですが、俺は何故ダメなのかを、「聞いてる人はこう解釈する、ここのリリックのこの部分がタイミングずれてる」とか具体的に指摘してマス。
さらに指摘した上でどうなったらいいかっていう案もださないと導けない(←ココ重要)のでリリックに関しては実際に思いつく言葉を複数言ったりしてそこから本人が脳内連想ゲームでなにか思いつくのを促したり、タイミングにしても実際ずれてる部分を強引にエディットして強制的にはめるスキルを持ち合わせているので(実際に俺と仕事したことある人はわかってるはずw)本人たちの声で“正解”を実際に聞いてやれるのであとはそのハメ方をしばらく聞いてモノにすればできる。
という部分までやってまして…これが信頼されてる具体的な理由だと自己分析して見ましたw
この制作の時にSTICKYとBESが俺がオッケー出すラインのコツ掴んだ的なイジリも入りつつリリックチェックさしてもらってちょっと修正したりいろいろ構築していってて、自分ここ10年以上いろんなラッパーと仕事してきてこの2人はほんと誰にも出せない色を確立してんなぁって改めて思いました。STICKYは性悪説やネガティブな部分を映し出すような方向にブレがないし、BESは自分の俯瞰目線の曲やらせたらなかなか右に出るものはいないと思うっす。
自分の制作もBESアルバムの制作もここから音源制作の方は佳境に入りますが引き続き制作に集中して2017年音源いっぱい作っていこうと思ってます。
ちなみにBESアルバムも3/22に発売予定です!
今年の自分の目標は自分の生きる道を全うっすね。
引き続きこのたわ事コラム、2017年もよろしくおねがします。