女優の波瑠が2月2日、映画やテレビドラマなどで活躍した俳優やプロデューサーや作品を表彰する「第41回エランドール賞」の新人賞を受賞した。『あさが来た』『世界一難しい恋』『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』などでの演技が評価された波瑠は、翌日の3日、ブログを更新。受賞の喜びを語った。

波瑠オフィシャルブログより

 波瑠はまず「エランドール新人賞。ありがたいです。光栄でございます。支えてくださった皆さん、本当にありがとうございます。」と関係者に感謝。

 「これからも一歩一歩、自分の道と、この後に続く方達へ何かを繋いでゆけたらと思います。この賞をいただいたことで、私の中で何かが大きく変わるということは、きっとないと思います。相変わらず不器用にひとつひとつ向き合っていくのみです。」と、賞をもらってからもおごることなく、地道にキャリアを積み重ねていきたいという気持ちを明かした。

 大物女優となった波瑠だが、ここまでの道は決して平坦ではなかったという。波瑠は「ただ、もし悩んでる人だったり、自分のやってる事ってこれでいいのかなとか、不安になっている人たちの背中を押せたらという気持ちですこし、話をさせてください。」と前置きをし、「私は中学生の頃、この世界に飛び込んできて。夢とかそんなものよりも、その時の自分の日常を抜け出したいとか、そのくらいの気持ちだったと思います。不器用なのはその頃からで、教室の隅っこにいて、クラスの中心グループのような女の子達の大きな笑い声を聞こえないフリで過ごしてました。面白くないし、学校に行くのは億劫でした。家に帰ってきて泣いてることもありました。」と、デビュー当時、まだ中学生だった頃の意外な過去を語った。

 波瑠は「結局この世界に入ったからといって、何かが劇的に変わって行く、ということもなかったです。子供だし、実力もない、環境が変わったところで誰にも相手にしてもらえない。素質とか才能とか、そんなものは持ち合わせていませんでした。ひとつひとつの可能性に必死にしがみついてきただけです。」と、芸能界によって自分が急激に変わったわけでも、特別な才能を持っていたわけでもなく、目の前のやるべきことを着実に取り組んできたことで、今の自分がいると説明。「朝ドラの撮影中ですら、不安に潰されそうな毎日でした。」と、大ヒットとなったドラマ『あさが来た』の撮影中も不安を感じていたと明かした。

 悩みながら地道に仕事を続けてきた結果の今回の受賞に、波瑠は「毎日もがいていたそんな私がです。こんな場所にいるんです。不思議でならないのです。たくさんの人に声をかけてもらえて、大きい大きい花束と重たいトロフィーを持って、笑ってるんです。」と、驚いた様子。「こんな場所に立っているという事実が、これまでの辛さや不安を鼻で笑い飛ばしてくれます。もちろん辛い時間も経験として残っていますけど。そんなのなんてことないよ、大丈夫だよ、だから歩いていってみなよ、と。前に進むために泣く泣く切り落とした自分の一部たちが、足跡のずっと向こうでちゃんと笑ってくれてて、ほっとするような。ほら、これでよかったんだよ、って。思えますから。必ず誰でも。 進まなきゃ、振り返る足跡もできないしね。幸せを目指して。毎日、頑張って生きていこうじゃありませんか。」と、不器用に仕事を続けてきた自分を引き合いに出し、悩めるファンにメッセージを送った。

 最後に波瑠は、「ファン一同」の名で贈られたお祝いのスタンド花の前で撮影した写真を公開し、「ファン一同だなんて、これもまた縁がないと思ってました。うれしいです。」とコメントした。

 このブログにファンからは祝福のコメントが殺到。「俺も仕事を頑張ろう!って思いました。」「もう、泣けます。波瑠ちゃんに出会えてよかった。」「波瑠さんのブログ読んで、なんて正直でまっすぐな方なのでしょう、と感動しました。私も学校が苦手な者でしたが、波瑠さんから元気をもらいました!!」と、波瑠のブログに励まされたという声も目立った。

波瑠『いただきました。』
波瑠『いただきました。』
エランドール新人賞。ありがたいです。光栄でございます。支えてくださった皆さん、本当にありがとうございます。久しぶりにかかとの高い靴を履いて、ステージは眩しくて…
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