21日にニュースサイト・ハフィントンポスト日本版が配信した、女性記者による記事が反響を呼んでいる。

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 執筆したのは井土亜梨沙記者で、上司である編集長の竹下隆一郎氏に生理痛の悩みを相談するまでの葛藤や、職場での理解が進んだことへの喜びが綴られている。一方、突然の相談に驚き戸惑ったという竹下編集長も、記事を執筆・公開した。

 二人の記事に対し、元フジテレビアナウンサーで同サイトの編集主幹を務める長野智子氏も反応。

 「「今日、顔色が悪いねえ」とディレクターに言われたら、「いやあ、二日酔いですかね」と笑い飛ばしながら、痛み止めの薬を何錠も飲み下して仕事を続けた。それが当たり前だと思っていたし、「社会人としての嗜み」だと考えていた。何より、生理の辛さがわからない男性上司に「いいや、他の人に頼むから」と言われることを何よりも恐れていた。」(「私も「生理」「不妊治療」を言えなかった ―― 新プロジェクト"Ladies Be Open"開始によせて」と20代の頃の経験を振り返った。

 22日放送のAbemaTV「けやきヒル'sNEWS」に出演した竹下氏は「相談されて困っちゃったんですよ。まさかそんなことを言われるとは。でも、プライベートの話だが、仕事論でもあると気づいた」と話した。

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 番組のキャスターを務めている元テレビ朝日アナウンサーの徳永有美も「生理痛はひどい人も軽い人もいて千差万別ではあるが、そのことを男性に組織や社会の中で知ってもらうことは意味がある。これまでの日本では、根性論で我慢するというところもあったと思う。こういうブログが立ち上がるととても嬉しい」と話し、「私自身は、生理前のホルモンバランスについて気になるようになった。年齢も40歳を超え、自分の生活や仕事への影響を本気で考えるようになった」と明かした。

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 竹下氏によると、記事に対しSNS上では働く女性を中心に「生理前は精神的に落ち込んでしまい、会議でも発言ができない」といった声も寄せられているといい、「ハッシュタグ#ladiesbeopenをつけて意見をTweetしてほしい。みんなで悩んで行きたい」としている。

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