■「森友学園がんばれ~!」女性が大絶叫!
16日午後、森友学園の籠池理事長が、開校予定だった小学校の建設予定地で参議院予算委員会のメンバーと面会。現場ではマスコミ各社のほか、政治的な問題について発信しているYouTuberとみられる女性による「森友学園がんばれ~!!塚本幼稚園がんばれ~!!マスコミによるヘイトスピーチに負けるな~!!マスコミによる集団いじめに負けるな~!!マスコミみたいにお金で動いていません!今日も自腹で来ています!!」と悲鳴に"声援"が飛び交うなどし、大混乱。
女性は「私の声が反響しまうってますがマスコミ対策なのでご了承下さい 私が発言する度マスコミがそそくさと逃げていきましたよ」とTweetしている。
そんな中、籠池氏が「我々がこの学園を作り上げようとしたのは皆さん方のご意志があってこそだと思っております。安倍内閣総理大臣の寄付金がはいっておりますことを伝達いたします」と明かした。その後、籠池氏は野党の幹部4人と自宅で面会。「昭恵夫人が2015年9月に講演へ訪れた際、"安倍総理からです"と言い、100万円をもらったとの説明を受けた」と話したという。
これに対し菅官房長官は「総理に確認したところ"自分では寄付していない。昭恵夫人や事務所、第三者を通じても寄付していない"」と否定、「本来私人でお答えする必要はないと思うが、念のため夫人個人が行ったことについても現在確認している」とコメントした。
■異例の展開、急転直下の「証人喚問」
そして夜7時ごろになり、23日の衆参の予算委員会で籠池理事長の証人喚問が行うことで自民党・民進党が合意。森友学園問題はいよいよ国会の場に持ち込まれることになった。
テレビ朝日政治部の千々岩森生記者は「異例のスピードで決まった。普通、証人喚問が決まってから2、3週間はかかるが、今回はわずか1週間後。異例中の異例。おそらく今までは籠池氏を不安視する人たちがいたからこそ呼ばなかった。だが、ある意味ここまでくると、自民党側も"頭にきた"というのだろう。事実上"ブチ切れ状態"と言っていいのではないか」と話す。
一方、「籠池氏が"10日間身を隠しなさいと財務省から言われた"という話をしたのだが、代理人弁護士が"そんなことはない"として辞任してしまった。籠池氏の話が信用できなくなってきている一つの証左。野党が籠池氏の発言に乗っかりすぎるのも"ブーメラン"状態になってしまう可能性がある。籠池氏とタッグを組んで攻撃するのはいいが、それが嘘だった場合のことを懸念しているのではないか」として、野党の中に慎重な姿勢もみられると話した。
出頭が強制ではない参考人招致と異なり、証人喚問は強制の上、虚偽の発言は刑罰の対象にもなる。「宣誓の時に手が震える人もいる」(千々岩記者)というほど、証人にとっては大きなプレッシャーがかかる。もし籠池氏が証言した「100万円の寄付」が真実であった場合はどうなるのか。「"サポートしたい"ということで渡す事自体は、法令違反になるものではなく、問題になるようなことではない。ただ、安倍総理も菅官房長官も否定してしまった。これが覆った場合、政治家として、一国の総理として、大ダメージだろう」(千々岩記者)
新情報や人物が次々と現れる森友学園問題。千々岩記者は「今回の問題の本質は、土地の価格が9億円から1億円に下がっていたこと。これを本当は追及しないといけない。だが、今回は色んな問題が出てきすぎている。解決するのは大変そうだ」と話す。
23日の証人喚問まで、騒動は収まりそうにない。(AemaTV/AbemaPrimeより)