TBS「白熱ライブ・ビビット」が1月に放送した、多摩川の河川敷で犬と暮らすホームレス男性を取材したコーナーについて、男性の描き方に問題があると指摘した、上智大学の水島宏明教授。水島教授はYahoo!個人で番組の問題点を指摘するとともに、男性へのヒアリングから"やらせ"の可能性もあると批判。最終的にTBSが3月3日の放送で正式に謝罪するに至った。

 水島教授は問題点に気付いた時のことを「ちょうど1年前に教え子の学生が男性を取材、ドキュメンタリー作品を作っていたので、たまたま間接的に知っていて。テレビで現れているその人が同一人物とは思えないような酷い人間像として描かれていた」と振り返る。

 今回、水島教授が個人で執筆した記事が拡散され、人々を動かしていったことも特徴だ。

 「私はテレビ局を辞めて大学教員をやっているが、報道の問題点を指摘した個人の発信で大手テレビ局が謝罪することということが今回よくわかりました。炎上してしまう、あるいはフェイクニュースとか、一歩間違えれば世論自体が動かされてしまうリスクもあるんですけど、他方で大手メディアが伝えた事だけが"報道すべき事実"だった時代から比べるとが、個々人が発信した情報が大手メディアをも脅かすような、そういう逆転現象が起きつつあると言えると思う」と指摘した。(Abema One Minute Newsより)