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 2016年は2000万人を突破した外国人観光客。一方でマナーや風習の違いからか各地でトラブルが続出している。昨今、話題となったヌードルハラスメントもその1つ。外国人には麺をすする文化がないので、他人のすする音が不愉快だという意見があがり、賛否両論を呼んでいる。

 さらにもっと深刻なのは刺青やタトゥーの問題だ。銭湯や温泉では禁止している所が多く、そのルールを知らない外国人とトラブルになることもしばしば。

 統計学者の鳥越規央氏によると「日本人全体の中で刺青をしている人の割合は2%。20代は1.6%、一番多い年代は30代で3%」とのこと。2月21日には政府より「刺青だけの理由で公衆浴場への利用制限はされない。ただし、暴力団排除の観点から入浴を拒否するケースもある」との発表があった。入れ墨でも銭湯には入ることができるというのが政府の見解だ。

 本当の所はどうなのか。銭湯から出てきた人に話を聞いた。「一瞬、昔ながらの刺青の人が来たら、出ようと思う」「やっぱり雰囲気が悪くなる、居ないほうがいい」「刺青してる人は怖い。イヤだ」という声が多いが「気にしない」との意見も。パンチの効いたおばさんは「別に刺青入れてるからって、悪さするわけじゃなし、銭湯もプールもダメじゃあ不公平」と答えた。中年の男性は「刺青はヤクザが多いという偏見がある。でも気にしないで、どんどん銭湯に来ればいい。刺青の人は結構いますよ」と話した。

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 「外国人のタトゥーは?」の問いにある女性は「サッカー、ラグビーなどの海外のスポーツ選手、皆そうじゃない。国の文化もあるし、印象と気持ちの問題。でも日本では難しい」となかなか答えが出ない。

 ならばと両肩に刺青シールを入れて銭湯で潜入調査を行った。

 1軒目の銭湯では見事に潜入成功。湯船に浸かりながら刺青について話を聞くと「危害を加えなきゃいい。外国人のタトゥーも気にしない」と答えてくれた。2軒目の銭湯でも潜入に成功。銭湯の経営者の方々に聞くと「うちでは、見た目でその筋の方には遠慮して頂いているが、ファッションの一部として刺青をしている若い人や女性は大丈夫です」。また「刺青での区別より、人間性、要するにマナーの問題。タトゥーは関係なし。むしろ全面タトゥーの方がマナーの悪い一般の方を叱っているという面白い現象もある」と言い切る経営者も。

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 調査の結果、タトゥーはファッションの一部として認められつつあり、「刺青=怖い人」ではなくなってきている。よく銭湯を利用するというサバンナ高橋は「昔から刺青の人達は、お風呂文化を大事にしている。むしろマナーの悪い人を注意する風紀委員的な所もある。ファッションタトゥーの人達の方がマナーの悪い人がいる」と話した。(AbemaTV/「勝手に出口調査」より)

次回「勝手に出口調査」は2日22時から放送

勝手に出口調査 | AbemaTV
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