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■57%の女性が"視聴経験あり"?

 今、「女性用AV」が大人気だ。『steady.』(宝島社)の1月号によれば、「女性向けAV」を見たことがあるという女性は57%もいるという。

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 そんな「女性用AV」の制作現場を取材した。やってきたのは東京・中野にある業界大手のソフト・オン・デマンド(SOD)。女性用AVを手がけるのはグループ会社である「シルクラボ」。DVDとネット配信で、月に5本ほど制作しており、会員数は2012年に1万人だったのが、今年は7万人と大幅に増加、一カ月のプレビュー回数は180万にも上る。

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 販売DVDのパッケージはAVをイメージさせないようなデザインで、タイトルも恋愛映画のような作品が多く女性が手に取りやすい形になっている。ただ、DVD販売と動画配信の割合が3:7であることから、やはりDVDを買う抵抗感がまだ女性にはあるようだ。

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 「テレビは制約が多いが、"18禁というエンタメ"を色々やっていて、面白いなと思って興味本位で入社した」というシルクラボの牧野江里代表。「女性向けアダルトショップの人に話を伺ってみると、AVは売れるには売れるが、男性向けのものなのでクレームが多いということも聞いた。そこに需要があるなら、作ったらいいんじゃないかなと思って」と、制作経緯を話す。

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 当初は女性社員のみで構成されていたシルクラボだったが、現在では男性社員の姿も。「物心ついた頃から男性アイドルグループなどが好きで、イケメンを使ってあれこれできるというところが素晴らしいと感じて入社した」(男性社員)。

■男優の選考基準は「街を歩いていて"あの人かっこいいな"と思うくらい」

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 同社の作品の人気の秘密は、女性の理想に徹底的にこだわったドラマ作り、そして出演する"エロメン"と呼ばれるイケメン男優たちだ。これまでの"AV男優"のイメージとは違い"さわやか・清潔感"というイメージのある男性を女性目線で選び抜いたという。

 男優の選考基準について、牧野さんは「言い方悪いですけど"普通の人"がいい。超イケメンとか、超筋肉があるとかではなくて、街を歩いていて"あの人かっこいいな"と思うくらいの、親近感の湧く人を選んでいる」と話す。

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 男性向けAVで人気を誇るAV女優・紗倉まなも「エロメンに嫉妬してしまう。イベントでも女性ファンが押し寄せていて、アイドルに近い存在になっている」とコメント。

 その中でも圧倒的な人気を誇る一徹さん(38)、そして期待の新星だという夏目哉大さん(27)に話を聞いた。

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 この業界に飛び込んだのは「ネットで男性用AVのエキストラに応募したことがきっかけ」と話す一徹さん。「男性向けはムラムラするものを追求し、女性向けはキュンキュンするものを追求している。男性向けの場合、見る人は女性の体が見たいので、どうしても体を開いて、女性と距離を取らなければならない。でも、女性向けは"二人の関係"を撮るので、基本的に密着している、ラブラブな感じ。事後のシーンも大事にしている」と教えてくれた。

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 先月初めての撮影を終えたばかりだという夏目さんは「不安はあったけど、撮影が始まるとテンションが上がって、はしゃぎすぎてあまり覚えていない。でも無事…」と明かした。

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■「女の人の日常に溶け込んでいったらいいなと思う」

 2013年にデビュー、舞台俳優としても活躍するエロメンの有馬芳彦さん(31)。友人の紹介で活動を始めたという有馬さんは「始めはAVと聞いて戸惑ったが、作品を見せてもらうと、とても綺麗な撮り方をしていて魅力的だと思い、是非やらせてくださいという回答をした」と振り返る。

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 演出のポイントを有馬さんに尋ねると、「コンドームをつけるシーンは必ず入れています。"コンドームをつける行為自体を前戯だと思ってやってください"とキャストさんにも言っています。世の中の人は"そこで盛り上がっていた空気が止まっちゃう"とか言うんですけど、それはお前の腕が足りんのやぞと。逆に女の人は"この人優しい"と思う人気なシーン」と教えてくれた。

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 シルクラボは現在、初心者向けのものから、刺激的シーンの多いものまで、3ジャンルを展開。代表の牧野さんは「女の人がAVを見るということが恥ずかしいことだという概念がずっとあると思う。コツコツと見てくれる人を増やして、気づいたら"シルクラボこっそり見てるわよ"っていう人が多くなってきて、エステの一環とか、脱毛の一種とかのように、女の人の日常に溶け込んでいったらいいなと思う」と話している。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

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