外食産業やコンビニなどでのアルバイト不足が深刻だ。大手居酒屋チェーンが大量閉店した。その大きな理由は人手不足だ。さらに牛丼チェーン「すき家」では1964店舗中120店舗が深夜0~5時までの営業を中止、その他ハンバーガー店、ファミリーレストランでも24時間営業の廃止が増加しているという。
一方で、若者に人気のアルバイト1位は「スターバックス コーヒー」だ。人気の理由としては「憧れのブランドで働いていることで自分のイメージが良くなる」「オシャレな同僚と一緒に働きたい」といった声が聞かれた。また、若者がアルバイトを探すときの基準も以前と比べて徐々に変化しているという。
アルバイト・求人サービス「an」が行った調査によれば、アルバイトを探すときに重視するポイントの1位は「シフトの融通度」だという。若者の勉強する時間と趣味・娯楽にかける時間が増加し、忙しくなっていることが背景にある。
アルバイト・求人情報サービス「an」の上土達哉編集長は「ポイントなのはシフトの融通が利くこと。あとは時給が高いかどうか。時給が高くなくても、割がいい仕事なのかどうか。例え仕事としてハードだったとしても、学生は就職を控えてますので、未来の就職に役立つかどうかもポイントですね」と話す。
時代と共にアルバイトの求人内容も大きく変化してきた。1990年代にはガソリンスタンドや土木作業員、2000年代にはコンビニや居酒屋、カラオケ店員、2010年代はカフェ店員、ファストフード店の求人が増えているという。また、かつて3Kといえば、「きつい、きたない、危険」だったが、今は「キレイ、カッコイイ、高収入」という良いイメージに変わってきているという。
一方、楽で時給が高いアルバイトが好まれる中、実際にアルバイトに求めるものを渋谷や原宿などの若者に聞くと「人間関係。いくら時給が良くても人間関係が悪かったらやっていけない」「自分の将来に役立つもの」といった声が上がった。
(AbemaTV/『原宿アベニュー』より)
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