日本の遅れた性教育。望まない妊娠をもたらす背景には何があるのか。AbemaTV(アベマTV)でSHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』の第7回となる放送では、大人の性教育をテーマに、性の現場を知る当事者たちが赤裸々に語った。
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(産婦人科医の河野美代子さん)
産婦人科医で、性教育の講演も行っている河野美代子さんは、日本の性教育の歪みを指摘。「過去、とてもエリートな人が『精液を飲んでいるのに妊娠しないのですが』って相談にきたこともあります」と話した。続けて河野さんは、風俗でのセックスだけをやってきた男性を例に挙げ「旅行で男性が寝転んで『さあやってくれ』って言われて。どうしたらいいのか分からなくて途方にくれたという女性もいる」というエピソードを紹介した。
これを受け、スウェーデン出身で日本に28年間在住しているライフクリエーター・柚井ウルリカさんは「オーガズムを体験したことのない日本人女性が多い」と指摘。「男性にそういう話をすると『毎回いってるでしょ』って言う。『いや、いくフリをしているだけだから』って。そんなことも分からないのってびっくりする」と話した。
MCのSHELLYは「いったふりをすることが女性のたしなみ、みたいなところがあるんですかね。嫌よ嫌よも好きのうちというか……」とコメント。柚井さんは「スウェーデンではどうしてもらいたいのかをちゃんと言葉で言うことが大切だと教えます。感情的な面を大切にするんですね。中学校では模型でコンドームのつけ方を学びますし、教えるときも男子と女子を分けません」と話し、スウェーデンと比較し、日本の性教育が遅れていることを指摘した。
さらに、元AV女優でタレントの総長ダリアさんは「海外のAVは『カモーン!』じゃないですか。日本のAVはSHELLYさんの言うように『嫌よ嫌よも好きのうち』っていう見せ方で、そうしないと男性が興奮しない」と話し、日本のAVにおける問題点を語った。ダリアさんは、最近では性教育に関心を持つ女の子たちが女性用のAVを制作し、その1本4980円のDVDが年間で何万本も売れている事例を紹介。女性用のAVには、男性が観ないような、男女が一緒にお風呂に入ったり髪の毛を乾かしたりするシーンが続いていて、その流れにゴムをつけるシーンも入っているという。
(C)AbemaTV
(ライター/小林リズム)
『Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~』は毎週土曜23時45分から&毎週日曜17時から放送(17時は再放送)