昨年来「不倫」が一つのトレンドのようになりましたね。最近では俳優・渡辺謙さんの不倫疑惑が報道されましたが、彼の活躍する米国で日本語の“不倫”を英訳すると「アドルタリー」になります。キリスト教国だけに浮気や不倫には厳しい一面もある米国でも、リアリティTVで「チーターズ~浮気調査団~」など過激な浮気調査番組が放送されると多くの視聴者を虜にします。
私(現在39歳・女)の過去の不倫体験を告白しましょう。私の名前は仮に「山下景子」としておきます。“彼”は私の会社に出入りする印刷会社の営業マンでした。元々は面識がなく、その日の17時、同僚が「今日の19時から〇〇(バンド名)のコンサート行ける人いる?」とチケットをかざしながら部署の皆に言ったことがきっかけです。
私は元々そのバンドのファンで、特に予定もなかったので「行きます!」と手を挙げました。そこで同僚が連れてきたのが、私の会社に出入りしていた印刷会社の彼です。彼は、私の会社の別の社員と打ち合わせをしていました。名前は田中義男さん(仮名)。
義男さんは彼は急遽コンサートに行けなくなってしまい、チケットを無駄にしたくないということで、チケットの譲り手を探していたようでした。義男さんは私に「突然にもかかわらず……本当にありがとうございます」と丁寧にお礼を述べ、「コンサートが終わった頃には会場に行けますので、楽屋に一緒に行きましょう」と誘ってくれました。義男さんは、ライブには行けないけれども、打ち上げには参加できるようでした。どうやらバンドのメンバーの一人とは昔からの付き合いがあり、ライブには毎度行き、終わった後は楽屋へ行く仲だそうです。
当日は21時にコンサートが終わりました。素晴らしいステージで、一旦ロビーに出ると、ライブの打ち上げに駆けつけた田中さんが待っていて「山下さん、一緒に楽屋へ行き、××(そのメンバー)に挨拶しましょう」と私を誘ってくれました。
憧れのバンドメンバーが楽屋でリラックスしたり、知人と談笑をしているのを見て、私の気分も高まりました。××さんも非常に素敵な方で、この時点で「こんな人と知り合いの田中さんも少し素敵だな」と思っていました。
「今から××も合流して打ち上げしますが、山下さんもいかがですか?」そう田中さんは私を誘ってくれ、会場近くのアイリッシュパブへ行きました。フィッシュアンドチップス、シェパーズパイ、ソーダブレッドなどを食べながらの楽しい会食となったのですが、なんと私達は大学が同じだったことが分かったのです。しかも、年齢も田中さんが2歳年上で、同じ時期にキャンパスにいたのでした。
「えっ、そのときに山下さんに会ってればなぁ……」と田中さんは言いました。真意は分かりかねますが、そのときはなんとなく私のことを褒めてくれているように感じていました。その日はこれで終わったのですが、「今度大学近くの懐かしい店で飲みましょうよ」と誘われ、私は「よろしくお願いします」と言いました。
そして1週間後、一緒に大学へ行き、キャンパス内を散歩した後で近くの学生御用達の店で私達はまたもや楽しい時間を過ごしました。すると、いつしか話は当時の学生にとって話題だったキャンパス近くのラブホテルの話になります。
「山下さん、あそこ行ったことありますか?」
「私はないです。友達は時々行っていたみたいですけどね」
「僕も行ったことはないんですよ。あそこに行くのがステータス、みたいなところがありましたよね」
「そうそう、ありました!」
「山下さん……」
「はい?」
「一緒にあそこ、行きませんか?」
私は突然こんなことを言われるとは思わなかったのですが、この段階で田中さんに惹かれていることは明白でしたので一瞬間をおいてから「はい」とお伝えし、その晩、私たちは結ばれました。もちろん、「当時は敷居が高かった憧れの場所を実際に見に行く」という名目を無理やり作った感はありますが。
そこから先、半年にわたって私達は逢瀬を重ねていました。しかし、田中さんは「付き合おう」とは言ってくれません。完全に私としては「カノジョ」モードになっていたのですが、「付き合おうよ」「はい」という儀式的なものはやっていません。
しかし、なかなか田中さんが「付き合おう」と言ってくれず、私は同僚に相談しました。私が田中さんとプライベートで会っていることはもう同僚には伝えていたのです。すると彼女は固まってしまいました。
「えっ……、景子、知らなかったの?」
「何をですか?」
「田中さん、既婚者よ」
このとき、私は錯乱し、悲しみのどん底に達してしまいました。家に帰ってもメソメソと泣いていたのですが、翌朝になると復讐の念が出てきました。私がそこでやったことは、田中さんが勤める〇〇印刷の2ちゃんねる掲示板に「■■部の田中義男はセックスが下手。自分が上手だと思い込んでいる自意識過剰」と書くことでした。また、〇〇印刷との窓口になっている私の会社の社員に「田中さんって性格に問題があるので、担当を替えてもらうよう〇〇印刷の上の方に言った方がいいですよ」と伝えました。
私と田中さんはそれ以降没交渉になりました(私が着信拒否をした)が、その後田中さんは私の会社の担当から外れたので復讐は果たせたと思っています。
(取材・文/ゴージャス山本)
AbemaTVのREALITY SHOWチャンネルで放送の「チーターズ~浮気調査団~」では、依頼人と共に浮気現場に問答無用で乗り込み、直接対決の様子を放送。