授業中に突然ご飯を食べたり、勝手に教室から出て行ったり、下駄箱の前や廊下で寝てしまったり……もしするとそれは「発達障害」かもしれない。SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(第8回)では、発達障害児の子育てをテーマに当事者たちが赤裸々に語った。
「息子に何かあるのかな、と気付いたのは1歳になる前の頃」と話すのは、介護士をしながら芸人をしている“ももち”こと柏崎桃子さん。現在20歳の息子を持つシングルマザーだ。異変を感じたのは、息子の言葉の発達が遅いと感じ「首が据わるとか身体的なことはできるけど、2語以上の言葉が出てこなくて育児本と同じことができなかった」と当時の様子を振り返った。
また、現在8歳の発達障害の息子を育てる家庭教育ナビゲーターのmikiさんは「うちは目が合わないというのが特徴だった。赤ちゃんって目が合うじゃないですか。それが赤ちゃんのときからなかった」と話した。もともと大学の専門が発達心理学で、学生の頃から自閉症の赤ちゃんを見てきたのも早く気づけた大きなきっかけなのではないかと振り返る。
(保護者の会「りあん」代表の関伊都子さん)
一方、発達障害のある子どもを育てる保護者の会「りあん」代表の関伊都子さんは、子どもが小学3年生のときにAD/HD(注意欠陥・多動性障害)だと分かったと話す。「はじめての子育てでこんなもんかなって。周りもみんな違うわけじゃないですか。ただ、授業中に座っていられない、集中力が持続しない、忘れ物が多いということはあった」と当時の様子を説明した。
そもそも発達障害とは脳機能の発達が関連する生まれつきの障害のこと。言葉の発達の遅れやコミュニケーションの障害、対人関係、パターン化した行動やこだわりがみられる自閉症。言葉の発達の遅れはないが、コミュニケーションや対人関係を作ることが苦手なアスペルガー症候群。これらの総称を広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)という。
他にも集中できない、じっとしていられないという注意欠陥多動性障害や、聞く、書く、計算するなどの能力が困難な状態である学習障害LDなど、発達障害はさまざま。現在、発達障害児が普通学級にいる割合はおよそ6.5%。1クラス30~40人の中に2人程度いる身近な障害となっている。
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(ライター/小林リズム)
『Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~』は毎週土曜23時45分から&毎週日曜17時から放送(17時は再放送)