北朝鮮問題が目まぐるしく動きを見せる中、石破茂元防衛大臣に北朝鮮情勢、安全保障、そして意外な趣味についても話を聞いた。
大臣の資質が国会やメディアで取り沙汰されていることについて「(大臣の資質を)見抜くのが総理。大臣の任命権者は総理だから」「(各大臣の)一挙手一投足がどうなんだということはすごく大事。その人がその任にふさわしいかどうかを総理大臣はきちんと見極めないといけないと思う」との持論を述べた。
“トップ”になる気がないかについては「31年も国会議員をやっている。昔、田中角栄先生が『大臣1回は努力すればなれる。大臣2回は相当努力しないとなれない。党三役はすごく努力しないとなれない。総理総裁は努力じゃなれない』と言っていた。なろうとしてなれるものではない」と話し、明言を避けた。
田中角栄元総理の魅力については「あの人、人間じゃないから。神だから。魔神だから。人間としての魅力という言葉では語れない人と私は思っている」と語る。「圧倒的な存在感。36年前に死んだ父親が『田中の親切は普通じゃない。田中の親切は特別だ』と言っていた。見返りを求めない親切な人。父親の遺言は葬儀委員長をやってくれということだった。死ぬ前に田中に会いたいということで、わざわざ鳥取まで来てくれた」というエピソードを披露した。田中角栄元総理は石破氏の県知事だった父親の地元葬儀では友人代表として、そして東京でもう1度葬儀を行い、そこで遺言を守り、葬儀委員長になったという。
他にも「私が結婚する時に仲人をお願いしに行った。そうしたら『何を言っているのだ。お前には親父がいないじゃないか。俺はお前の親父の代わりにお前のおふくろさんの横に立ってやりたいんだ』と。ロッキード裁判の2週間前のこと」とのエピソードも披露した。石破氏は、田中角栄元総理の親切を打算だという人もいるが、権力とカネさえあればできるものではないと思っているという。
「田中角栄さんだって何だってできるわけではない。それでも田中さんに聞いてもらってダメなら仕方がないとみんな思う。だから目白の田中さんのお屋敷には朝7時から人が並んでいた」「竹下登さんも同じだった。会う時間は5分だと言われる。そうすると10分会ってくれる。そして最後は『引き止めてすまなかった』と言う」と2人の政治家の人への接し方について語った。
(AbemaTV/みのもんたのよるバズ!より)
(C)AbemaTV