紙幣、交通系ICカード「Suica」など、ネットオークションで売られているものに注目が集まっている。
これらは借金の返済など、急に現金が必要になった人がクレジットカードで購入しているのではないかと考えられている。クレジットカードには買い物に利用できるショッピング枠と現金を借りることのできるキャッシング枠があり、キャッシング枠が上限に達しお金を借りることができない人が、ショッピング枠を利用してネットオークションに出品された現金を購入しているという。
「Suica」などは払い戻しをするだけで、手数料がかかるものの現金を手に入れることができるようになっている。これについて弁護士によると「違法性はない」というが、マネーロンダリングなどの犯罪に抵触する恐れがあるため、運営側は違反とみられる現金やICカードの出品を削除している。
また、フリマアプリ「メルカリ」には有名デパートなどの領収書が出品されており、ツイッターでは「天才現る」などと話題となった。領収書には宛名が書いておらず、会社に経費として請求することが考えられる。メルカリではサービス開始当初から領収書の出品を禁止している。
さらに、ネット通販大手「アマゾンジャパン」でも商品が届かないなどのトラブルが相次いでいる。個人でも出品可能な「アマゾンマーケットプレイス」では、利用者のアカウントが何者かに乗っ取られ、知らないうちに商品が出品、購入者の元に商品が届かないというものだ。
商品は市場価格よりも安く販売されていて、金銭目的なのか、個人情報を盗むためなのか詳細は分かっていない。アマゾンは「商品が届かなかった場合、全額返金を申し出ることが可能だ」。インターネット問題に詳しい岡田崇弁護士は「海外の詐欺集団の可能性が強い。被害金額は少ないが、住所や氏名などの個人情報が取られてしまう」と危険性を指摘している。
(AbemaTV/原宿アベニューより)
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