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 日本テレビ系にて、放送中の連続ドラマ『フランケンシュタインの恋』は、名作『フランケンシュタイン』の舞台を現代の日本に移した大森寿美男脚本のオリジナルラブストーリー。本作で怪物と恋に落ちていく少女・津軽継実を演じるのが、22歳ながら数々の賞を受賞してきた実力派女優・二階堂ふみだ。彼女が本作への思い、そして初共演となる綾野剛柳楽優弥との芝居について語ってくれた。

怪物さんの不意打ちの瞬間が可愛らしい


ーーオファーを受けたときはどのような印象を受けましたか?

二階堂:ファンタジーで、愛らしいお話だと感じました。私も『シザーハンズ』が大好きなので、ロマンチックで夢のあるお話は素敵だなって。世界観はもちろん、相手が人間ではないからこそ「人間ってこういうものだよね」という人間模様を見せられるのも楽しみですね。

ーーきのこが生えるシーンなどは、本当にファンタジーの世界ですよね。

二階堂:実は私もどのように仕上がっているのか、想像つかない部分が沢山あるんです。1話で登場するしめじのお布団は、美術部の方と一緒に装飾したんですけど(笑)。現場では監督に音を聞かせてもらいながら、想像力を豊かにさせてお芝居しています。

ーーなるほど。二階堂さん演じる津軽継実は、得体の知れない怪物にまっすぐに向き合っていく姿がとても印象的です。

二階堂:彼女は本当に好奇心が旺盛なんです。自分の命が長くないということを分かっていながらも、諦めているわけではない。残された時間の中で探究心を持って、いろいろなことを知っていきたい、自分で感じていきたい、と素直に思っているまっすぐな女の子だと思います。

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ーーご自身との共通点はありますか?

二階堂:やっぱり好奇心旺盛なところかな。いろいろなことに興味があるところは、共通しているかもしれません。

ーー綾野さん演じる怪物は早くも可愛いと話題ですが、二階堂さんから見ていかがでしょうか?

二階堂:最初は無骨な感じですけど、人と打ち解けていくうちにどんどん愛らしさが出てきますよね。可愛いなと思う瞬間は不意打ちであります。

ーー不意打ちで、というのは?

二階堂:こういうふうになるのかな?と思っていたら、綾野さんが全然違うお芝居をされて。自分が想像もしていなかったようなものを提示されたりするんです。

ーーそんな怪物と、継実はこれから恋をしていくわけですが。

二階堂:お相手が人間じゃないということで、いろいろな問題が生じてくるとは思うんですけど、大変なことを乗り越えながらもどんどん惹かれあっていくんじゃないかなと思います。私もこれからの展開が楽しみです。

「綾野さんは、まっすぐ目を見るお芝居をされる方」


ーー綾野さんとは、初共演ですね。

二階堂:プライベートでお会いする機会はあったんですけど、共演は初めてでした。すごく男らしくて、作品に対してもまっすぐで、真ん中に立って、現場を率先して引っ張って下さいます。

ーー具体的には?

二階堂:現場にこられてからのご挨拶であったりとか、スタッフの方とのコミュニケーションの取り方を見ていて素敵だなと思いました。

ーー綾野さんは二階堂さんの弾ける表情を見逃さないように集中して演じることができるとおっしゃっていました。二階堂さんが綾野さんに引き出される部分ってありますか?

二階堂:そんなことをおっしゃってくださっていたんですね、嬉しいです。綾野さんは、まっすぐに目を見るお芝居をしてくださる方。そのおかげもあって、怪物と継実、2人だけの空気感のようなものは意図しないで作られている気がします。

ーーゼミの先輩・稲庭さんを演じる柳楽さんとも初共演ですよね。

二階堂:柳楽さんとは初めてお会いしたんですけど、勉強になる部分がたくさんありました。その作品においての自分の役割だったり、相手の役者さんの行動やちょっとした仕草をすかさず発見して、それが生きるように楽しんでくださったり。

ーーアドリブなど?


二階堂:はい。咄嗟にでた言葉や、アドリブ的なものも一緒にやってくださって。台詞を全部言い終わったところも楽しむ方だなと。

ーー素撮影現場での印象的なエピソードがあれば、教えてください。

二階堂:工務店のシーンや研究室のシーンで、光石研さんや柄本明さんといった大先輩とご一緒できるのは、ドキドキするけど楽しいんです。たまに現場にいることを忘れちゃうくらい面白いことをされたりするので、それを間近で体感できるのはありがたいですね。

ーーどんなことをされるんですか?

二階堂:柄本さんが、急にこうやって(片手を頭の上から反対側の頬に持ってくるポーズをとりながら)「これ面白い?」って私に聞いてきて(笑)。それがすごく面白かったです。

ファッションはその日に着たいものを

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ーー継実のファッションは、レトロで可愛いですよね。前クールの『住住』では私服で出演されていましたが、本作ではなにかアイデアを出されていたり?


二階堂:『住住』のときは、最初はバカリズムさんと若林さんも私服になるかもしれないとのことだったんです。結局お2人は衣装が用意されていたんですけど(笑)。今回は、スタイリストさんに全てお願いしていますね。

ーーそうだったんですね。いつもお洋服を選ぶときはどのようなことを考えてチョイスされているのですか?

二階堂:TPOはもちろん考えますけど、基本的には気分です。自分がその日に着たいと思ったものを着ていますね。

ーー最近、購入したお気に入りのアイテムはありますか?

二階堂:ギャルソンで買ったライダースは、気に入ってていつも着ています。

ーー休日はやっぱりお買い物を?

二階堂:そうですね。お買い物に行ったり、ペットを連れてドライブに行ったり。

ーー役者仲間とご飯に行ったりもしますか?

二階堂:松岡茉優ちゃんとか、武井咲ちゃんとかと行きます。最近はなかなか行けていないんですけど、お休みが合えば…!

毎回70%くらい出せるのがちょうどいい

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ーー女優として様々な現場を経験してきたとは思うのですが、今までの人生でもっとも印象に残っている人の言葉はありますか?


二階堂:録音技師の鶴巻さんという方に言われた言葉です。初めての現場で、良いときもあれば全然できないときもあって…という状況だったんですけど、そのときに「毎回100%出そうとしないでいい。100%のときがあれば、30%のときもあるというよりは、毎回70%くらい出せるのがちょうどいいんだよ」っておっしゃっていただけて。

ーーそう言われると、少し気持ちが楽になりますね。

二階堂:はい。それが今でもずっと心に残っている言葉ですね。

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Photography=Ryo Kameda

Interview=Ameba

『フランケンシュタインの恋』は日本テレビ系にて毎週日曜よる10時30分より放送中

Ameba Official Press『二階堂ふみインタビュー 綾野剛は「まっすぐ目を見るお芝居をされる方」』
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