指定暴力団「山口組」から分裂し、抗争を続けている「神戸山口組」がさらに分裂し、新組織を立ち上げたことが分かった。
指定暴力団・神戸山口組の中核組織「山健組」の織田絆誠こと金禎紀副組長や直参と呼ばれる直系組長らは、4月30日午後に尼崎市内で会合を開いた。捜査関係者によると、金副組長らは神戸山口組での人事や運営方針に不満を抱いたとみられ、離脱して新組織を立ち上げた。神戸山口組は、2015年に山口組から分裂し、全国で抗争が相次いでいる。
警察庁の調べでは、「山口組」はかつて約1万3000人の組員がいた日本最大の指定暴力団だったが、組の運営方針や金銭の問題で2015年8月に分裂した。そして山口組と神戸山口組に分かれたが、そのときの段階で、組員もそれぞれ山口組が約5200人、神戸山口組が約2600人と、勢力にも陰りが見えた。
そして今回、運営方針の問題によって山口組から分裂したはずの神戸山口組の中で、同じように運営方針や金銭という問題で再分裂となった。その背景には、暴力団対策法によりいわゆる“シノギ”と呼ばれる暴力団の収入が減っているということもあるようだ。
新組織の発足により、三つ巴抗争に発展する恐れがあるため警察は警戒を強めている。
(AbemaTV/原宿アベニューより)
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