日本の高い妊娠中絶率、性感染症の広まり……これらは正しい性教育が行われておらず、ネットの誤った情報をうのみにして性交渉を行っていることが原因として挙げられる。SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』の第11回では、女子大生の性教育をテーマに当事者たちが赤裸々に語った。

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 1960年代、1万6000人と患者数がピークを迎えた梅毒。ペニシリンの普及とともに減少し、消えかけた性病だったが最近になり、また急増していると産婦人科医の丸田佳奈さんはいう。

 2016年には4000人を超え、丸田さんによると「今年になってから3カ月でさらに1000人増えている」とのこと。梅毒には1~4期までの段階があり、1~2期は皮膚症状がみられる。丸田さんは「梅毒は赤い発疹ができて、それが梅の花に似ているから梅毒と呼ばれるようになった」と説明。さらに3期になると、ぶよぶよの塊が出始め、顔や身体が変形。4期になると神経がやられ、脳が食い荒らされて痴呆や麻痺があらわれ、最悪の場合亡くなるケースもあるという。また、性器に感染する病気のため、妊婦が感染すると赤ちゃんにも感染する。これを受け、スタジオにいた女子大生らは「まったく知らなった」「名前を聞いたことがある程度だった」とコメントした。

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 梅毒を予防するためには、コンドームを正しく使用することが必要だ。しかし、丸田さんは「口に梅毒を持っていた場合は、口からも感染する。最近ではオーラルセックスが普通になっているので、誰かが性器から口に梅毒をもらい、その人が違う人とキスをしたらその人にもうつる」と話した。

 また、これはすべての性感染症にも通じるものだという。「クラミジアも喉に感染していて、症状がなければ分からない。特に女性には症状が出ないため、知らずに感染している場合もある」と警鐘を鳴らした。性感染症に気づくためには、定期的に検査を受けることが重要だ。

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 また、クラミジアを放っておくと妊娠しにくい身体になってしまう可能性もある。丸田さんは「クラミジアは受精卵が通る道の卵管をくっつけてしまうので妊娠のしようがなくなる。私が診た患者さんでは、10代で妊娠検査薬が陽性になったから来たけど、赤ちゃんが子宮の外でできてしまう子宮外妊娠だった。手術をしたけど片方の卵管が使い物にならなくなっていたため切除。さらにもう片方の卵管はクラミジアのせいで固まっていたため、10代にして自然妊娠ができない身体になっていた」と話し、スタジオにいたゲストたちはこれに驚き。クラミジアは早いタイミングで気づけば治すこともできるが、手術をしても綺麗に通るようにはならないという。

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 これを受け、番組MCのSHELLYは「海外だと真剣な彼氏ができると、2人とも病院に行って性病検査をし、クリアだったらコンドームを使わない避妊方法を考えることがある。彼氏が変わるタイミングで性感染症の検査を受けるから、性病検査を受けることが身近」と話したうえで「日本では性病検査に対する偏見があるのかも」と指摘。

 性病検査に対するハードルの高さはあるが、女性は産婦人科、男性は泌尿器科で検査を受けられる。また、保健所によっては無料匿名で検査を受けられるところもあるという。

(C)AbemaTV

(ライター/小林リズム)

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