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 「魔界からやってきたアイドル」という設定でアーティスト活動を行う"椎名ぴかりん"こと椎名ひかりが5月3日にニューシングル『バババーババウムクーヘン★ / 下僕 GEBO GEBO !!』をリリースした。長年モデルを務めていた雑誌『Popteen』では、「ギャルでオタク」という異色のキャラクターで注目を浴び、2012年には魔界人として歌手デビューを果たした。ファンに噛みつく「噛み対応」や、土下座したファンの上を渡り歩く「土下座ロード」など、たびたび過激なパフォーマンスが話題となってきた彼女に、魔界人アイドルとして5年目を迎える心境を聞いた。

■魔界が現実になってきた

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――"椎名ぴかりん"としてデビューしてから5年が経ちますが、アーティスト活動を通して変わったことを教えてください。

椎名:本当にやりたいことができるようになってきたと思います。たとえば今回の新曲ならデスボイスですね。『Popteen』時代はどうしてもキャラを抑えなきゃいけない部分があったのですが、『KERA』でモデルをさせていただいてからできることが広がりました。周りの人が怖がらずにひかりを受け入れてくれたので。あとは、魔界がどんどん現実になってきた。今までひかりの心の中にあった、おとぎ話みたいだった魔界が、ライブという場で実在するようになりました。

――土下座したファンの上を渡り歩く名物パフォーマンス「土下座ロード」はいつからはじまったんですか?

椎名:2年前くらいですね。「ぴかりんへの忠誠心を体で表せる何かがほしいな」って思って、はじめたのが土下座だったんです。当初は私から「土下座してください」と言っていたんですが、これって命令しているだけで、ファンの方が本能で土下座してくれているわけじゃないなと思って。そこで『ドゲザナイ』という曲を作っていただいたんです。これをきっかけに本能だったりミーハーだったり、理由は様々ですがファンの間で土下座をやっちゃおうという空気になりました。

――はじめに「土下座してください」と言った時、ファンの方の反応はいかがでしたか?

椎名:みなさん受け入れてくれましたね。もちろん土下座をしてくれる「魔界人」のファンが、人間界のみなさんに冷たい目で見られてしまうということはあったんですが、続けていくうちに受け入れてもらえるようになったと思います。

■土下座するファンのために靴を脱ぐ

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――こういったパフォーマンスをする上で、ぴかりんさんが意識していることはありますか?

椎名:SMのような見え方にならないように気をつけています。鞭のようなアイテムは使わないし、土下座しているファンの上に乗るときは必ず靴を脱ぎます。叩くとかビンタとかは好きじゃないですし。ただ「叩かれたい、踏まれたい」っていう人は専用のお店に行ってくださいって言ってます(笑)。

私にとって土下座や噛むって行為はエロじゃなくて、「ぴかりん様のためなら死ねる」という忠誠心を形にしたものなんです。ひかりのファンの中には、話すのが苦手な方もいて、真顔でつまんなそうな顔してるのに何度も会いに来てくれることもあります。だから言葉では伝えられないものが、土下座という形で伝えられたらいいなって。

――言葉以外の愛の形が、土下座なのかもしれないですね。

椎名:そうかもしれません。もともとひかりは戦国時代の将軍と武士みたいな「兄貴のために命を捨ててもいい」っていう関係が好きで、性とか見返りを求めない愛を人間界に広げていきたいんです。

■ファンは生きがいであり凶器

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――ぴかりんさんにとってファンを一言で表すと?

椎名:存在理由と生きがい。ひかりのことを好きって言ってくれる人がひかりも好きで、そういう人のために生きたいって思ってます。なので、ファンの方がいなかったら生きてる理由がなくなっちゃう。でも、生きがいであると同時に「凶器」かもしれませんね。ひかりを生かせるのも殺せるのもファン。そもそも、ファンの方のことをあまりファンって思えないんですよ。「アイドルとファン」っていう関係ならひかりがファンに与えたり、ファンを受け入れるだけでいいかもしれないですが、今はファンの方から与えられちゃう時もあるので。だから「凶器」と言ってもいいくらいの存在なのかなと。

――人間界で尊敬している人を教えてください。

椎名:DIR EN GREYの京さんが大好きです。同じ曲でも毎回違う曲に聞こえるくらい、喜怒哀楽を表現できるところがすごい!今の人間界って、無理に笑顔をつくってノーミス100点を出すのが当たり前という空気があると思うんですが、90年代のビジュアル系のような自分をむき出しできる攻撃性が足りないと感じます。だからひかりはアイドルという立場だけど、京さんを見習いたいんです。

■新曲について

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――新曲『バババーババウムクーヘン★』のPVがYouTubeでも公開されていますね。特にお気に入りのシーンを教えてください。

椎名:終盤(3分40秒ごろ)の遊園地を上から撮っているカットです。よみうりランドで撮影したのですが、一番いまの時代が反映されていると感じました。きっと5年後見返しても、2017年の空気が残ってるんじゃないかな。ひかりがでているシーンじゃないんですけど(笑)。

――どんな人に聴いてもらいたいですか?

椎名:人間界で生き辛い人、周囲と違って悩んでいる人たちに聞いてほしいです。「君の生きる世界は魔界にあるのかもしれないよ」って伝えたい。

――今後ライブでやってみたいパフォーマンスはありますか?

椎名:血の雨を降らせたいですね!大好きな映画『ライチ☆光クラブ』の舞台で血の雨を降らしていて印象的だったので、やってみたいです。ひかりがゼラで、ファンがジャイボですね(笑)。

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椎名ぴかりんオフィシャルサイト 魔界ノ館
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モデル・タレント“椎名ひかり”のオフィシャルHPです。 魔界からやってきた“椎名ぴかりん”の情報もこちらで確認できます!
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