アメリカのトランプ大統領が、FBI(連邦捜査局)のコミー長官を解任した。コミー長官は、大統領選挙中のトランプ陣営とロシアの関係を捜査していると公表していた。
ホワイトハウスの声明によると、トランプ大統領はFBIの上部組織である司法省のセッションズ長官らの助言に基づき、コミー長官を解任したという。理由の1つに、大統領選挙中のクリントン候補の「メール問題」への対応があったとしている。しかし、コミー長官はFBIが大統領選挙中のトランプ陣営とロシアとの関係を捜査していると明らかにしているため、捜査を妨げるために解任したという見方も出ている。
民主党は「トランプ政権がロシアとの関係の捜査を恐れている証拠だ」と批判。また、共和党幹部からも「ロシアとの関係の捜査は続けられるべきだ」との声が上がっている。
また、トランプ大統領はコミー長官に宛てた書簡の中で「コミー長官は『トランプ大統領は捜査の対象になっていない』と何度も言ってくれた」とわざわざ記載しているという。いずれ公開になる書簡にこのように記載することで、ロシアとの疑惑はないとアピールする狙いがあるのではないかとみられている。(AbemaTV/原宿アベニューより)
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