『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のピーター・クイルでありスター・ロードである、クリス・プラット氏にインタビューすることが出来ました。本当にナイスガイ!とても温かい方でいい雰囲気の中お話することが出来ました。

すぴ:早速伺いたいのですが、例えばアイアンマンやスパイダーマンはファンの中で、こうこうこういうイメージというのがあって、映画でどのように再現されているかを楽しみにします。でもスター・ロードはそこまでのキャラクターではなく、クリスさんが演じることで初めてこのキャラを理解したと思います。つまりクリスさんが息を吹き込んだと言っても過言ではないかなと。
クリス:ありがとうございます。確かに映画やTVで言えばスーパーマンやバットマンは多くの俳優の方が演じてきたし、役者として比べたりもします。
そういう意味でスター・ロードを演じるというのは“指標”がない。でも逆にそれがありがたかった。なんの制約も境界もなく自由に演じることができた。逆に僕の演じたスター・ロード像がひとつの試金石になっていくわけです。では演じるのに手がかりはなかったか?素晴らしい脚本がありました。脚本こそ地図であり、これを手掛かりに主人公のジャーニーが始まるのです。
すぴ:「ガーディアンズ…」の後「ジュラシック・ワールド」も大ヒット。ここ数年で世界的な大スターとなったとわけですが、やはり環境とか変わりました?
クリス:“自分が知らない人が、自分のことを知っている”という不思議な状況になりました。だから公的な場所に出るときはそれなりに気を使うし、フラっと外に行く事も少なくなりました。
でも、それはこうして素晴らしい映画に出演できて、認めていただいたからです。その恵まれた環境についてはとても感謝しています。こうやって東京に来れたわけですから。少しだけプライベートが窮屈になっても、それ以上に素晴らしいものを得ています。妻とはそういうことに感謝しようと言っています。
すぴ:スター・ロード以外に、マーベル・ユニバースではどういうキャラがお好きですか?
クリス:実はパニッシャー好きなんです!それとネットフリックスの「デアデビル」でキングピンを演じているヴィンセント・ドノフリオとは仲がいいんです(註:「ジュラシック・ワールド」「マグニフィセント・セブン」でも共演)
僕は銀河担当ですが、彼らは街担当ですよね。パニッシャーとかキングピンが宇宙に来てくれれば共演するんですが(笑)。そういうことが可能なのがマーベルですよね。ケヴイン・ファイギ(マーベル・シネマティック・ユニバースの生みの親で、マーベル・スタジオの社長)がきっとクロスオーバーさせてくれるかな?

スター・ロードを演じて、文字どおりスター街道を歩むクリスさんですが、本当に気さくで、笑顔で質問に答えてくれました。彼がもし銀河にいたらやっぱりみんなついていくだろうなあ。ちなみに奥様のアンナ・ファリスさんも女優で“MOM”というTVドラマの出演しているのですが、そのドラマにクリスさんがゲスト出演して話題になりました。
ドラマと映画については、映画は2時間で物語を凝縮する必要があるし大画面で観るべき作品にしていく必要がありますが、TVドラマや配信はドラマや主人公の内面をもっと掘り下げてジックリ語れるのでそこが魅力ですね。
インタビューの冒頭でも語ったように、スター・ロードというキャラに命を吹き込んだのはクリスさんであり、同時にそれはマーベル・シネマティック・ユニバースに新しい風を吹き込んでくれました。今度の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」はますますスター・ロードファンになること必至です。銀河で最もチャーミングなリーダーに皆で会いに行きましょう!
文・杉山すぴ豊
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