4月からの新生活に伴い、新たな街で生活をスタートした方も多いはず。
とある街が、「2016年 賃貸人気駅ランキング(首都圏)」で1位・目黒、2位・荻窪、3位・武蔵小杉に続き4位にランクイン(出典:オウチーノ総研)。さらに、「2016年 穴場だと思う街ランキング(関東)」では、1位・北千住に続き2位につけている(出典:スーモ)。
その街が、北区にある「赤羽」だ。一昔前まではピンクな街というイメージもあったが、最近では人気な街の上位常連となっている。
北区の総人口は約34万人で、渋谷区(約22万人)の1.5倍に相当する。赤羽駅の1日の利用者数は約9万人と四ツ谷駅や三鷹駅と同じで、荒川河川敷の緑地に加えて公園も多い。また、駅に近い「赤羽一番街商店街」は、400mの中に100店舗が所狭しと並ぶ老舗の商店街だ。
統計学者の鳥越規央氏は「赤羽は商業地が小ぢんまりと集まっている。その商業規模が430億円と言われており、北千住とか三軒茶屋と同じレベル」と話す。
赤羽がなぜ人気があるのか、その秘密を赤羽駅前で出口調査した。
「便利さだよね。お店の豊富さ。赤羽だけで物が足りる」と話すのは女性達。確かに駅の周辺にはデパートやスーパーが数多く立ち並び、買い物に非常に便利だ。
一方、「新しく上野東京ラインができた。東京や横浜に出るのが楽になった」と語るのは男性。JR赤羽駅は湘南新宿ライン、京浜東北線、宇都宮・高崎線、赤羽線、埼京線と6つの路線が通り、主要駅へのアクセスは池袋駅7分、上野駅11分、新宿駅13分、大宮駅16分、渋谷駅19分、東京駅20分と交通の便はいい。
また子育て中のママからは、「児童館もあるし、子供に優しいお店もある。保育園も入りやすかった」との回答。北区は、「出産・子育てにあたたかい行政区」では1位・葛飾区に次いで2位、「子供の教育重視ならこの行政区」では1位・千代田区、2位・文京区についで3位と、都内でも上位クラスに位置している(出典:スーモ)。その上、高校生まで医療助成の対象と、社会補償も充実している。
その赤羽が全国的に有名になったきっかけはマンガだ。赤羽在住の清野とおる氏のマンガ『東京都北区赤羽』は、実在する住人が登場し内容は実話とされている。2015年には山田孝之主演でテレビドラマ化された。
また赤羽には、1000円でベロベロになれる通称「センベロ居酒屋」が多数存在。飲み屋には、「お昼から飲める」と話すサラリーマンや、「昼間から飲むつもりで来た」というカップルも訪れる。さらに、赤羽の魅力を「受け入れてくれる温かみ」と話す、赤羽に住む関西出身の男性も。
今回の調査の結果、赤羽は交通・買い物・子育て充実、そして酔っ払いにも温かい街だった。
(AbemaTV/勝手に出口調査より)
(C)AbemaTV