小学館の漫画誌「ビッグコミック」6月増刊号(5月17日発売号)より『鼻紙写楽』(一ノ関圭・著)の連載が開始される。

 寡作のため“幻の作家”と言われる一ノ関圭の最大の長編『鼻紙写楽』。2015年に著者24年ぶりの新刊として単行本が発売、『昭和元禄落語心中』の雲田はるこ、『重版出来!』の松田奈緒子らもファンを公言するなど各所で話題沸騰。 翌2016 年には「手塚治虫文化賞マンガ大賞」「日本漫画家協会賞大賞」を受賞した。

 歌舞伎界、出版界、政界から江戸の町を活写し第一級のミステリー。驚愕の画力で知られる一ノ関圭が魅せる躍動の歌舞伎『鼻紙写楽』の新シリーズがいよいよスタートする。

(c)一ノ関 圭/小学館

鼻紙写楽
鼻紙写楽
『茶箱広重』『裸のお百』『らんぷの下』などの名作で知られる伝説の漫画家・一ノ関圭、待望の単行本です。歌舞伎と浮世絵を題材にした『鼻紙写楽』は、2003年~2009年にビッグコミック増刊で不定期連載されました。その全8話を大幅に加筆・再構成し、三部作としてついに単行本化。多くの漫画家から、また漫画好きの読者から絶賛されるも、あまりに寡作なために幻の漫画家といわれる一ノ関圭の、代表作『茶箱広重』をこえる24年ぶりの傑作最新作です。 物語は、江戸期・田沼の時代。町方役人の次男坊・勝十郎は長じて、座頭・五代目市川団十郎らの下で芝居小屋・中村座の囃子方「笛吹き勝」となって下働きをしていた。しかし、同心の兄・一馬が殺され、勝十郎は再び武士に戻り見習い同心に。時を同じくして江戸市中に連続幼女殺しが起き… (収録:「勝十郎」「卯之吉」「仲蔵」、巻末描き下ろし「初鰹」)
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