大人気アニメ『けものフレンズ』とコラボしている東武動物公園で、ある動物が話題となっている。
「愛ですね」「あれは恋しているとしか思えません」「相思相愛なんじゃないですかね」とファンが笑って話し、たくさんのお客さんが注目するその動物は一羽のペンギン。紫の腕輪がトレードマークのグレープ君だ。そんなグレープ君の視線の先には、アニメ『けものフレンズ』に登場するキャラクター「フルル」のパネルが。
同アニメに登場する「フルル」はフンボルトペンギンを擬人化したキャラクター。現在東武動物公園では、5月22日から『けものフレンズ』のコラボイベントが行われており、園内にはキャラクターパネルが設置されている。そのキャラクター「フルル」ことフンボルトペンギンのパネルのそばをグレープ君があまりに離れないため、「フルル」に恋をしてしまったのではないかとネット上で話題になっているのだ。
実はイベント初日にはすでに「フルル」のそばを確保しているグレープ君の姿が確認されていた。これは一目惚れなのだろうか。「グレープ君がフルルちゃんのことどう思っているのか分からないですけれど、何かしら惹かれる要素があるのかなと思いますね」と話すのは、東武動物公園ペンギン担当の山田篤さん。
この恋するグレープ君が話題となり、急きょ20日にグレープ君の恋の相手「フルル」の声を担当する声優・築田行子さんのトークイベントが東武動物公園のペンギン舎で行われた。飼育員が「グレープ君がこの東武動物公園にやってきたのは約10年前。そのときには奥さんがいたんですよ。これがびっくりしたことに、デンカ君っていう若い子とくっついちゃったんですよ。別れたのが7年くらい前ですね」と紹介すると、築田さんは「浮気……」と衝撃を受けた様子。
フンボルトペンギンは1回夫婦になると生涯離れることがない動物と言われているが、なんと過去グレープ君は奥さんを若い男に取られてしまったのだ。
しかも、その奥さんと浮気相手であるデンカ君夫妻には子供ができ、みんな同じところに住んでいるという。飼育員は「それ以来ですね、ほかのペンギンと一緒にいずに1人でポツンといることが多くなっちゃったんですよ。そこでフルルが来てくれた」と、経緯を説明した。
■「けもフレ」フルル役・築田行子さん 「お似合いだなと思います」
そんなグレープ君のことを「フルル」はどう思っているのか聞くと、「グレープ君が動かないのはお腹空いているからなのかなぁ」と天然キャラの「フルル」らしいコメントで上手くごまかされてしまった。そこで、プライベートでもグレープ君に会いに来たというアニメ『けものフレンズ』でフルル役を務める築田行子さんに直接話を聞いた。
「そもそもフルルに恋愛感情というのがあるのかも私の中では分からないなというところがあって。でも、お似合いだなと思いました。フルルの天然さとグレープ君の一途な雰囲気がとてもいいなと思います」
そう笑顔で語った築田さん。グレープ君の恋の行方はどうなるのだろうか。引き続き、目が離せないことになりそうだ。
(AbemaTV/原宿アベニューより)
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