安倍総理は29日7時半すぎ、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受けて官邸で記者団の以下のとおりコメントした。
北朝鮮が国際社会の度重なる警告を無視して挑発を続けていることは、断じて許すことはできません。北朝鮮に対して厳重に抗議いたしました。
先のG7で合意したとおり、北朝鮮の問題は国際社会の最優先事項です。北朝鮮を抑止するため、米国とともに具体的な行動をとっていきます。また、韓国をはじめ国際社会と連携しながら高度な警戒態勢を維持し、国民の安全を確保していくために万全を期してまいります。
また、これに先立ち、午前6時半すぎには菅官房長官が官邸で会見を開き、以下のとおり発表している。
本日5時40分頃、北朝鮮東岸より弾道ミサイルが発射され、日本海の我が国の排他的経済水域内に落下したとみられます。
なお、現時点において、付近を航行する航空機や船舶への被害報告等の情報は確認されておりません。総理には本件について直ちに報告を行い、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機・船舶等の安全確認を徹底すること、不測の事態に備え万全の態勢をとること、以上の3点について指示がありました。
また、政府においては、官邸危機管理センターに設置しております官邸対策室において情報収集、さらに緊急参集チームを招集し、対応について協議をしています。
今回の弾道ミサイルの発射は、航空機や船舶の安全確保の観点から、極めて問題のある行為であるとともに、安保理決議等への明白な違反であります。我が国としては、このような北朝鮮による度重なる挑発行為を断じて許すことができず、北朝鮮に対して厳重に抗議を行い、最も強い表現で非難しました。
引き続き情報の収集・分析に全力を挙げ、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表する予定です。