“毒親”とはいったいどのような親で、子どもにどのような影響与えるのだろうか。SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では、“毒親のムスメ”をテーマに当事者たちが赤裸々に語った。
ソプラノ歌手で毒親についてのブログを運営している宮澤那名子さんは、母親との暮らしを振り返り「一人暮らしをする前は何をやっても涙が止まらなくて、吹き出物も出た。母親の愚痴と攻撃がすごくて、家に居場所がなくて……」と説明したうえで、「ちょっと我慢すれば機嫌を損ねた母親もすぐに元に戻る。感情に波があるので、攻撃したあとは落ち着いて優しくなる」と複雑な胸の内を語った。
毒親が与える影響については「自己肯定感が低くなりすぎちゃって……母親の機嫌をとることが仕事なんですよ。人生のテーマは“母親の機嫌を取る”みたいな(笑)。そんな感じなんです。母親の機嫌が良ければ、自分は幸せ(と思うようになる)。母親の機嫌が悪ければ、母親の機嫌を損ねた自分が悪いと落とし込むようになる」と、実体験を話した。
(タレントでエッセイストの小島慶子さん)
これを受け、毒親との関係を赤裸々に綴った著書「解縛」を出版しているタレントでエッセイストの小島慶子さんは「純度100%の嫌な女だったら分かりやすいけど、ママがいてよかった、やっぱりママしか私のことをこんなに愛してくれないって思う瞬間もある」とコメント。良い状態のときの母も「演技ではないと分かるから、混乱する」と宮澤さんに同意した。
小島さんは、姉が結婚をして家を出て行った15歳のときから10年間、摂食障害で苦しんできたという。「最初は過食症で15kg太って、そのあとに食べたら吐くようになって、それが30歳まで続いた」と当時を振り返り、ときにはコンビニでレジ袋6つ分の食材を買って帰ったこともあったという。「何かに依存しないと自分だけになったときに、自分の頭のなかに母が出てきて(自分を)責めてきちゃうので……」と話し、摂食障害は自身が子どもを出産するまで続いたことを告白した。しかし、摂食障害が治ったと思ったら、今度は不安障害という精神疾患に形を変えて影響が表れたという。
(漫画家・春キャベツさん)
一方で、毒親から受けた自身の経験を漫画にしている春キャベツさんは「身体的には影響はないけど、親との関係が歪んでいるので、他人との付き合い方も分からなくなった」とコメント。母親が怒る姿を見ているため、自身は怒りたくないという気持ちから、ひどいことを言われても何も思わなくなってしまったという。「どんなに相手が悪くても、こねくりまわして考えて自分が悪いって納得させる癖がある」と話し、「自己肯定感がなくて、死にたいっていうのがずっとある。子どもがいても旦那がいてもなくならない」と自身が抱える苦しみを語った。
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(ライター/小林リズム)