「毒親」という言葉をご存じだろうか。子どもに干渉しすぎたり、子どもの人格を否定したりと、親の価値観を押し付けられて精神的にまいってしまう子どもが増えている。毒親とはいったいどのような親で、子どもにどのような影響を与えるのだろうか。
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では、“毒親のムスメ”をテーマに当事者たちが赤裸々に語った。
(タレントでエッセイストの小島慶子さん)
毒親との関係を赤裸々に綴った著書「解縛」を出版しているタレント、エッセイストの小島慶子さんは、自身の母親を「子どもへの愛が強すぎる人。自分の望む幸せが娘の望む幸せに違いないっていう人」だと説明。「あなたはどうしたいの? 何が好きなの? って言ってほしかったけど、それが会話の中で成立しないのが一番辛かった」と当時を振り返った。
(漫画家の春キャベツさん)
一方で、毒親から受けた自身の経験を漫画にしている春キャベツさんは、母親から「可愛くない」「そんな顔じゃ生きていけない」と否定されることが多かったと話す。しかし、親戚や周りに人がいるとき、春キャベツさんの母親は娘の自慢をしていたという。「そのギャップに、なんでかなって。本当の立ち位置が分からなかった」と当時を振り返り、「これは毒親あるあるだと思うんですけど、下着を買ってもらえない。娘が女になることを受け入れられない」と毒親にありがちだというエピソードを語った。
また、毒親についてのブログを運営しているソプラノ歌手の宮澤那名子さんは「自分ができなかったことを子どもにやらせようとする人で、小さい頃からバレエやピアノを習っていた。でも私がそれを職業にすると、どこかで嫉妬心があるのか私の仕事を仕事として認めてくれない」と説明。
幼い頃から母親よりも幸せになってはいけないという強迫観念があった宮澤さん。「私はこんなに大変なのにいいわね、って言われるから、遊びに行ってきても”楽しかった”って言えない」と説明したうえで、「母親に“満たされている自分”を見せたくなくて、不幸なふりをする。『お母さん、私もこんなに不幸だよ。お母さんだけじゃないよ』って幸せになろうとする自分をセーブするんです」と話した。
また、法律事務所クロリスの弁護士で自身も親との関係に悩んできた吉田美希さんは「母と父が果たせなかったことをすべて私に託された感じで、自分のことを今でも人形なんじゃないかって思う」と告白。「家庭でリラックスしたことがなくて、結婚しても今私はリラックスしていいのだろうかって自分に問いかけてしまう」と話し、家庭がリラックスできる場所だというイメージがないと説明した。
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(ライター/小林リズム)