“毒親”とはいったいどんな親で、子どもにどのような影響与えるのだろうか。SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では、“毒親のムスメ”をテーマに当事者たちが赤裸々に語った。
(番組MCのSHELLY)
法律事務所クロリスの弁護士で、自身も親との関係に悩んできた吉田美希さんによると、毒親の定義は「機能不全家庭をつくっている親」のことを指す。本来であれば、家庭は子どもにとってリラックスできる場所であるべきなのに、リラックスできず、子どもの人権が損なわれてしまっている家庭だという。また、子どもの人権が保障されていない状態を“機能不全家庭”と定義。吉田さんは、“機能不全家庭”をつくる毒親の特徴として次の7つの特徴が考えられると説明した。
毒親の特徴・7つ
- 決して謝らない
- 親子関係は支配するもの、服従するものと思い込む
- 子どもの交友関係に口を出す
- 交際相手をステータスで見る
- 行動をすべて把握しようとする
- 「あなたのためなのよ」とよく口にする
- 家庭内のルールが一貫していない
(作成:弁護士・吉田美希さん)
(法律事務所クロリスの弁護士・吉田美希さん)
機能不全家庭の毒親は子どものことを管理したがり、交友関係にまで口を出すという。吉田さんのもとには、毒親に慰謝料を請求したいと相談をしにくる人も多いという。しかし、吉田さんは「(毒親の子どもにとっては)それが当たり前だと思っていて録音もしていないし、事実があったことについて証明できないので(慰謝料請求は)難しい」と回答。
続けて「内容証明は証拠として残るので、毒親家庭に育った子どもが親に対する決別宣言として内容証明を送ることもある」と話した。しかし、吉田さんによると決別宣言はできても法的に親子の縁を切る手続きはないという。「血縁関係はどこまでも続くので、親が亡くなれば相続権も発生する。親が生きている間に放棄することはできません。親が死んだかどうかを必ず把握しないといけない」と話し、法的に親子の縁を切ることはできないと説明した。
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(ライター/小林リズム)