11日に放送された『TVじゃ教えてくれない業界裏教科書』(AbemaTV)では、ココリコ・遠藤章造が、大物芸能人による「名言」を紹介した。同番組では、若手の女性タレントが生徒役として登場するが、この日登場したのは市川美織、入矢麻衣、入山杏奈、太田唯、堀田茜の5名。

遠藤は今年で芸歴25年で、これまで共演した一流芸能人には、明石家さんま、ビートたけし、タモリ、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるず、中村雅俊、米倉涼子、舘ひろし、伊東四朗など数多い。かつて、遠藤は「コバンザメ芸人」と言われていたのだという。大きな魚のお腹にペッタリとついて、エサのおこぼれをもらうというタイプの生き残りをしてきたという意味だ。
そんな遠藤が紹介したのはタモリによる「スポンジのような人間になりなさい」という言葉。状況としては『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の番組終了後。タモリから「行く?」と誘われて14時ぐらいから飲みに行くことになった時のことだそうだ。その場で「ところで遠藤ってどういうタレントさんになりたい? そんなこと考えてる?」と聞かれた遠藤は「コント師としてやっていきたい」と答えたら、タモリはこう意見。
「それもいいけど、スポンジみたいに形を変えてやった方がいいよ。コントしかしない、MCしかしないとかストロングスタイルで言うかもしれないけど、とりあえず色々な仕事のオファーをもらって、それをやってみる。大体何かはできるものですよ。大阪の仕事、東京の仕事、結局何かをやったら毎回吸収できるので、『自分』というものをナシにしなさい。確固たるものは持っていてもいいけど、色々なものを吸収した先にその先が見えてくる」

遠藤は26歳~27歳ぐらいの時期だったため、正直当時は真の意味が分かっていなかったかもしれないという。自分がしたい仕事しかしたくない時期で、やりたくない仕事を持ってきたマネージャーに「大食い? そんなのでけへん」などと、文句を言ってしまっていたという。結局そこで仕事をしたことにより、人間関係が生まれ、別の仕事をもらい、今でも繋がっているスタッフもいる。
タモリの場合、『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングのコーナーを32年間やっていた。毎回違うジャンル、年齢も様々、とにかく色々な人と毎日喋り続けた。タモリは「この人の話を全部吸収しよう」と思っていたらしい。そこで得た話を、別の番組で活かしていたのだ。
これに対しては、入矢麻衣は「色々やっていいんだ、と気づいた」と感想を述べ、堀田茜は「かっこいいモデルを目指していたから、バラエティ出るようになって『立往生してる』とか言われることもありました。でも、やって無駄なことはないと思いました」と語った。

一方、市川美織は「私は将来フレッシュレモンになりたい。それまでに色々なことを吸収してからレモンになってもおかしくない。レモンになるには、女優とかバラエティとかを経る」といつもの「フレッシュレモンになりたい」を披露。遠藤は「いいと思う!」と同意したうえで、「色々な仕事を経験するのはいいことだと思う。スポンジは形を変えられる。『僕はこの形だから、この形しか受け入れられません』とかは言わない方がいい」と締めた。
(c)AbemaTV
この記事の画像一覧

