(番組MCのSHELLY)
1946年に日本に初めて女性議員が誕生してから71年。未だに男女の議員数には差がある。日本の国政における女性議員の比率は、世界188カ国中、157位(列国議会同盟のデータに台湾を追加した数字/2016年1月時点データ)。なぜ女性政治家はなかなか増えないのだろうか?
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では、「オンナの政治家はつらいよ」をテーマに当事者たちが赤裸々に語った。
■ 選挙当時を振り返り「何回通報されたか分からない」
(港区議会議員のやなざわ亜紀さん)
「はじめは公職選挙法違反だらけでした」と話すのは、待機児童の解消に尽力し、未来を見据えた少子化対策に奮闘している港区議会議員のなやざわ亜紀さん。
選挙期間中は名前を出してもいいが、選挙期間が始まる前だと名前を出して行う活動は違反。当時は名前を書いたのぼりを使用するのも違反だということを知らなかったという。「何回警察に通報されたのか分からない」としたうえで、「ほかの男性の政治家は名前を出して演説をしていても通報されない。女性で目立ってしまうと目をつけられるんです。あの人もやっているじゃないって言うと“彼らは通報されていないから”って言われた」と話し、初めて行う選挙活動の辛さを振り返った。
当時、0歳の子どもを授乳しながら選挙へ出馬したやなざわさん。選挙費用も200~300万円用意してほしいと言われたという。
(渋谷区議会議員の岡田マリさん)
渋谷区議会議員の岡田マリさんは、「渋谷区で何かを変えられたら、もっと日本中にいろいろなことが普及すると思った」と話す。
渋谷区は現在、LGBTパートナーシップ証明書(同性の2人に婚姻関係と同等の社会的関係を証明するもの)の発行にも尽力し、話題になっている。しかし、ここまでの道のりも簡単なものではなかった。「(選挙時に)渋谷区でやりたいことはこれですって挙げたら、“もう少し高齢者向けの政策もあげないと難しいよ”って言われるんです」と説明。
(東京大学大学院在学中のピン芸人・たかまつなな)
これに対し、東京大学大学院在学中でピン芸人のたかまつななが「くだらない」と本音をもらすと、MCのSHELLYは「くだらなくないよ、結局投票をするのっておじいちゃんとかおばあちゃんとかだから。若い人が投票しないからいけないんだよ」と述べると、たかまつななは「どっちにも責任がある。政治家が若い人への政策に注力すれば、若い人も投票をすると思う」と自分の意見を語った。
SHELLYは「そうだよね、政治家ってそうだったよね。みんなのことを考える人。ななちゃんみたいにピュアな心を失ってた」と反省する一幕も。岡田さんはLGBTパートナーシップ証明書の発行が決まった際には、50%には満たないものの、投票率はあがったという。
(AbemaTV/『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より)
(C)AbemaTV
(ライター/小林リズム)
『Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~』は毎週土曜23時45分から&毎週日曜17時から放送(17時は再放送)