東京・五反田で行われた観葉植物のセールには、早朝から200人以上もの行列が出来ていた。始まって数分で会場は埋め尽くされ、会期中は1日で1000人以上もの人が訪れる。
今人気になっているのが、「多肉植物」と呼ばれる観葉植物。砂漠や海岸などで生育するサボテンやアロエの仲間だ。このセールでは、500円ほどから数十万円という高額なものまでずらりと並ぶ。多肉植物ファンは「タニラー」と呼ばれるという。
特に女性に人気なのが「ハオルシア」という品種。輝くように透けて、膨らんでいる部分(水分を蓄えた葉っぱ)が魅力だ。品種によっては「砂漠の宝石」と称され、200万円以上するものもあるという。
午後1時には、セールで最も盛り上がるオークションが開始。競りに出されるのは希少な植物ばかりで、会場では札束が飛び交った。この日、最高値がついた直径約20cmのハオルシアは「31万円」で落札された。
ファンはさらに増えることが見込まれており、CBSスタッフの畑山拓登さんは、「始めたばかりの方が多いんですけども、長くいい状態で育ててもらえるように、いろいろ勉強して頂けたらと思っております」と話した。
意外なまでに高額で取引されているハオルシアだが、その人気の高さゆえ、盗難被害が相次いでいるという。
日本ハオルシア協会によると、2016年2月から10月にかけて、岡山・大阪・静岡・埼玉・千葉などで合計約8600本の盗難被害が出ており、被害総額は約15億円にのぼる。ハオルシアは成長が遅いため、人気品種の大苗は非常に貴重な存在だという。
多肉植物が人気を博す理由について、都内最大級の観葉植物・多肉植物の専門店「REN」店長の山田聖貴さんは、3つの要因をあげた。
(1)育て方が簡単
多肉植物は北アフリカなどの乾燥地帯に分布している植物のため、こまめな水やりが必要なく、手間がかからないということだ。
(2)インスタ映え
個性的で可愛らしい形が多い多肉植物は、インスタグラムなどのSNSで多くの「いいね!」がもらえるという。
(3)インテリアに最適
サイズもコンパクトなので、日当たりさえ良ければ置き場所に困らず、形もインテリアに溶け込みやすいという。
興味がある方は、調べてみてはいかがだろうか。
(AbemaTV/『原宿アベニュー』より)
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