(大川航矢さん)
世界トップレベルとされるロシアのバレエコンクールで、1位の金賞を受賞した大川航矢さんらが記念公演で大きな拍手を浴びた。
4年に一度開かれるモスクワ国際バレエコンクールで金賞を獲得した青森県出身の大川さんが高い跳躍を見せると、客席から歓声があがる。銅賞を受賞した寺田翠さんとの息の合った演技で、ボリショイ劇場の観客を沸かせた。
大川さんは「自分のベストを尽くせた踊りをお客様に見せることができて、たくさんの拍手をいただくことが一番最高の瞬間だと思っています」と話した。
(千野円句[まるく]さん)
また、モスクワ生まれの千野円句(まるく)さんも、ジュニア部門で金賞を受賞。千野さんは「最初はちょっとピクっとなりました。でもすぐに、すごくうれしい気持ちがあふれ出ました」とコメントしている。
今回の快挙に、大川さんが通っていた青森市のバレエ教室からは喜びの声があがっている。先生は「すごい考えられないくらいですね。金賞は」、生徒は「前からとても尊敬していた先輩なので、うれしかったです」と話した。
また、ジュニア部門で金賞を受賞した千野さんの祖母は、「ここへ来ればこれ(バレエ)でしょ。荷物持って来てここでやるでしょ。舞台やって帰るでしょ。それで学校。そういう生活だったから。9歳からずっと。頑張ったねって言うしかないですね」と、孫に労いの言葉をかけた。
(バレエ学習者の推移)
実は、日本ではバレエの人口が35万人を突破しており、この数は世界的にみても突出している。なかでも最近は男性のバレエ学習者が増えており、2011年では5500人と推定されていたところ、2016年には7900人にまで増えている。(昭和音楽大学・バレエ研究所調べ)
この現象について、バレエ研究所所長の小山久美さんは「バレエという分野に限らず、男女の固定観念がなくなってきていることが原因として推測されます。昔は男性のバレエダンサーが登場するだけで笑い声があがったこともありましたが、今は『カッコイイ』と黄色い歓声が上がることも多いです」と解説した。(AbemaTV/『原宿アベニュー』より)