4年前にスタートしたポッドキャストの番組、「バイリンガルニュース」でMCを務めるMamiさん。「バイリンガルニュース」は、iTunesのPodcast(ポッドキャスト)で常にランキング1位の大人気番組だ。
Podcastとは、「iPod」と放送を意味する「ブロードキャスト」を組み合わせた造語で、ネット上で公開される音声データファイルを携帯プレーヤーに取り込んで聞くことができる。
番組は、アメリカ人のマイケルと気になるニュースについて、日本語と英語を交えた掛け合いという独特のスタイルで進行する。ネタの選定から収録までをたった2人で行い、意見が白熱すれば3時間を超えてオンエアすることもあるという。
そのネタ選びや、2人のゆるいスタイルを爆笑問題の太田光さんも大絶賛したことから人気に火がついた。
Mamiさんはネタ選びについて、「本当に自分たちの興味だけですね。自分が面白いと思うかどうかだけで選んでいます。なので、偏りはあると思うんですよね。マイケルは宇宙の話が好きなので必然的に宇宙の話が多くなったりとか、私は社会的なイシューが好きなのでそういうのが多くなったりとか」と話す。
番組で話すネタはもちろん、どのように2人で話すかにもこだわりがある。「ナチュラルさをすごく大事にしているので、台本もないし、一発本番で収録したら編集せずにすぐに出す。2人のリアクションを自然にするために、事前の打ち合わせもしないんですよね。お互いがどう思っているのか、わからないまま収録スタートして、相手が言うことにびっくりするんだったら、それは初めて聞いた自然なリアクション」だという。ネタ選びは、ネットや知り合いの科学者から論文をもらったり、自分たちでリサーチしたりする。
さらに、自分たちが面白いと思ったことについてとことん語り合うというスタイルにこだわるため、「広告を絶対に入れない」と決めているという。「最初から広告は絶対に入れないという事で、自腹で運営する事になっちゃうんですけど。うちは汚い言葉とかも使っていいんですよね、全然。言っちゃいけない言葉とかも何もなくて、変な話、企業を批判しようと思えばできるし、そういう自由をすごく大事にしていて。スポンサーつけちゃうと気を使わないといけなくなるので、その自由が制限されてしまう」と、考えを明かした。
スポンサーをつけることで運営は楽になり、収入にもつながるが、言いたいことを言えなくなることで“番組のクオリティを下げたくない”という思いがある。
また、メディアに顔を出さないことについては、「出したら面倒くさい事になりそうだなっていうのがあって、ラジオだから声だけだし、顔どうこうって考えたこともない」と話した。
流暢に英語を話すMamiさんだが、どうやってそこまでの英語力を習得したのだろうか。
「日本生まれ、日本育ちで普通の学校だったので、普通に勉強しました。大学は上智だったので、授業は全部英語だったんですけど、その前は普通に教科書で文法を勉強して。でも、死ぬほど勉強しました」と、努力の末に身に付けたものであるという。
また、日本の英語教育について、「日本の教育だと書くと読むばかりが重点的にやられて、聞くと話すが抜け落ちていることが多いと思うんです。中学生のときから洋楽をめっちゃ聞いたりアメリカのドラマを見たりして、リアルな英語に触れることを意識していました」と話した。
Mamiさんは、英語を話せるようになって変わったことがあったという。「情報の量が全然違いますよね。インターネット上にも日本語の情報は少ない。ウィキペディアでも、いろんな言語の記事があっても日本語のページがないことは多い。例えば『プロポリス』について書かれた英語のページに行くと、特に効能があるとは認められていないとはっきり書いてあるんですけど、日本のページに行くとこれも治る、これも治ると書いてあって、トーンが真逆。両方見えることによって、見えてくるものもある」と話した。
(AbemaTV/『AbemaPrime』より)