毎年、震度5以上の地震が発生している地震大国日本。阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震。大震災が起こるとき女性ならではの苦労やトラブルがあった。女性にとって本当に必要な震災への備えとはいったい何なのか。
AbemaTV(アベマTV)で毎週土曜23時45分から放送中(次回は6月30日金曜夜22時から)のSHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では、女たちの大震災、当事者が赤裸々に語った。
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(東日本大震災を経験 宮城県石巻市に住む山本美穂さん)
宮城県石巻市に住んでいる山本美穂さんは、2011年に東日本大震災で津波に流されそうになりながらも、九死に一生を得た。地震が起こった当初、7カ月の娘を子育てしていたという山本さん。
地震発生時、娘が乗っていた歩行器が激しく揺れたため、慌てて娘に覆いかぶさったという。「当時は防災無線も聞こえなかったので、地震イコール津波って言う考えがまったくなかったんです。食器棚が倒れたりしてガラスも散らばっていて歩ける場所がほんの少ししかなかったけど、とりあえず外に出て近所の人たちと逃げたほうがいいのかなって」と話し、車に乗って逃げようとしたが、車は渋滞。「仕方なく待っているとUターンしてくる車があり、気が付いたら目の前から真っ黒な津波が押し寄せてきていた」という。
「急いで車から降りて子どもをかかえてダッシュで逃げました。足元にも津波がきたので、すぐ近くにあった家の屋根に子どもを抱きかかえて一人で飛び乗って。電柱に登っている人もいました」と振り返り、子どもを抱きかかえたまま、登った家の中で一晩を過ごしたと話した。翌日、波が引いていたため避難所に移動したが、そこにも食糧や飲み物はまったくなく、避難所に支援物資が届いたのは、移動してから4日後だった。
(熊本地震を経験 熊本県宇城市で食堂を営む管理栄養士の相藤春陽さん)
一方で、熊本県の宇城市で食堂を営む管理栄養士の相藤春陽さんは、2016年熊本地震で被災。当日は相藤さんの誕生日祝いで、ケーキのろうそくの火を吹き消した数秒後に家が揺れ出したという。
「足がすくむ感じでまったく動けなくなって。幸い、テレビや電気はついたので情報は入ってきて、そこで震源地が熊本だとわかったので身の回りのものを持ってすぐに家を出て車で逃げました」と、当時を振り返る。
慌てて家を出た相藤さんだが、避難所や市役所の駐車場はすでにいっぱいで入れなかったため、車中泊をした。翌日、疲れて家に戻ったが余震がひどく、寝ているときもベッドを握っていないとベッドごと動いてしまうような地震だったという。その後、約3週間にわたって車中泊をした。
(阪神淡路大震災を経験 兵庫県神戸市に住む黒田真知子さん※仮名)
また、兵庫県神戸市に住んでいる黒田真知子さん(仮名)は、1995年の阪神淡路大震災を経験。「朝の4時だったので寝ていて、身体がどんって落ちたところから始まりました」と話し、縦に3回落ちたあと横に揺れたと説明。
「当時幼稚園に通っていた娘の隣に家具やテレビがあったので、慌てて抑えて。家具は全部私に当たってあとでみると青あざになっていたんですけど、痛いとは感じなくてただ必死でした」と振り返った。
その後、幼稚園の娘と小学3年生の息子を連れて外に出たところ、戦時中の映画の撮影場所のような光景が広がっていたという。「全部が倒れているので平衡感覚がおかしくなりました」と当時の悲惨さを語った。
(AbemaTV/『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より)
(C)AbemaTV
(ライター/小林リズム)
▶︎次回は6月30日(金)22時から放送 『Wの悲喜劇90分SPたくさん愛しちゃダメですか?ポリアモリー・不倫・結婚てナニ?』
『Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~』は毎週土曜23時45分から&毎週日曜17時から放送(17時は再放送)