
タレントの原千晶(43)が、25日に更新したブログで、乳がんのため22日に亡くなった小林麻央さん(享年34)を偲んだ。
原は、子宮がんで2度の手術を受けている。2005年には子宮頸がの手術をしたもの、2009年にに子宮頸がんと子宮体癌の併発がわかり、2010年には子宮を全摘出。病気を公表したのは2010年になってからで、2011年10月、婦人科のがんを患った人が集う「よつばの会」を立ち上げている。
原は、麻央さんのブログについて、「ブログを開設されてから拝読させていただき、日々の様子を陰ながら感じて、応援していました。飾らない、そのままのその時の気持ちを率直に伝えてくれる麻央さんの言葉一つ一つが時に『うわ~、わかるわかる!』と共感したり、時に『おお~、なるほど!』と目から鱗のような表現があったり、ぐっと胸に迫るような言葉が並んでいたり、麻央さんの聡明さ、人間としての優しさや謙虚さ強さ、たくましさが沢山詰まっていて気がつくと、病気云々を差し置いて麻央さんの文章に引き込まれていた。私もそんな1人です。」と振り返る。
そして、自身も私も7年前に病気を公表した身として思う事は「さらけ出す覚悟」だといい、「私の病のことを、体のことを、心の動きを、悲しみも、悔しさも、苦しさも、喜びも、嬉しさも、歯痒さも全部聞いてもらい、見てもらい、知ってもらう。そして何か、何でも構わないので何かを感じてもらいたい。知ってもらう事で何かの力になれるのなら・・・誰かの大切な情報の一片になれるのなら。その思いはきっとどこまでも透明で何色にも染まらない。そのまんまの思い。これは私の考え、思いなのですが、もしかしたらきっと、麻央さんにも同じような気持ちがあったのかもしれないなと勝手にブログを拝見していて感じていました。」とコメント。
そして、「今、私が並べた思い以上の強い覚悟をもって麻央さんは病と立ち向かい、そしてブログを通じて『今』の自分を伝え続けてくれたのだと。なので、私は麻央さんの伝えたかった事、発信し続けてくれた勇気、覚悟、強い思いをきちんと受け止めたいですし、時間をかけて、自分の中できちんと消化し何かをしっかり感じたいと思っています。誰かのために。誰かのために生きる事。それが、自分でも信じられないくらいの力を生み出すことを、がんを経験して知りました。」とつづり、「その気持ち、パワーは枯れる事なくいつまでも燃え滾り、私を温かくしてくれているから。それに反して体が言う事を聞かなくなる現実はどれだけ切なく、悔しかったか・・・そして何よりもご家族を思う気持ち、母親としての気持ち、妻としての思い、娘として、妹として・・・ごめんね。という気持ちが痛いほどわかる気がして、いっぱいいっぱい色んな感情と向き合ってグルグルと答えの出ないことを一日中考えて、途方に暮れて、でも、やっぱり前に進むと頑張る事に決める。それが生きることだから麻央さんは全身全霊をかけて、その姿を、心の中の思いを届けてくれていました。その美しく強く光り輝く存在は色あせることなく、決して忘れる事はないでしょう。こんなに綺麗でまっすぐで可憐で清純な小林麻央さんの魂がずっとずっと安らかに、これからも大切な家族の皆さんと共にありますように。心よりご冥福をお祈り申し上げます。」と記した。