世界卓球・女子では、高校2年生の平野美宇選手が日本勢では48年ぶりとなる銅メダルを獲得。混合ダブルスでも、石川佳純選手と吉村真晴選手が金メダルを獲得した。さらに、14歳の張本智和選手が史上最年少でベスト8に入るなど、今「卓球」が盛り上がりをみせている。
名だたる選手が訪れるという卓球専門店「国際卓球 高田馬場店(本店)」。200~300種類あるという卓球のラケットの中には、福原愛選手や水谷隼選手が使っているモデルもある。
今一番人気があるのは、「アコースティックカーボン」だ。今回の世界卓球で活躍した伊藤美誠選手が使っているモデルで、特に問い合わせが多いという。
また、卓球のユニフォームは色もデザインも充実しているが、それはボールのおかげだという。店長の小高博信さんは、「1990年代初めくらいにボールの色がオレンジに変わった。それによって(ユニフォームも)綺麗な色を使うことができるようになった」と話す。一番人気は、世界卓球で日本女子選手が着ていたモデルだ。
さらに、試合に出るときに背中に付けるゼッケンを止める安全ピンも進化している。ここ最近は、スワロフスキーを使ったオシャレな安全ピンも出ており、種類も豊富だ。
こうした卓球ブームの中、変化は街にも表れている。
6月8日、渋谷区にオープンしたビル「T4 TOKYO」。1階の奥に進むとオシャレな雰囲気のレストランがある。一見、卓球とは関係ないように思えるが、このレストランでは食事をしながら卓球も楽しめる。
実際に訪れていたお客さんは、「卓球をやっていたので、こういうお店ができたというので興味があって来てみた」「卓球で画期的な店がオープンしたということで来た。値段にしては色々提供してもらったので満足」と楽しそうに語る。
またディナーでは、ピンポン球をイメージしたパンケーキや、キンカンをボールに見立てたお酒、ラケット型のアイスキャンディーなど、卓球にこだわったオリジナルメニューが揃っている。
スヴェンソングループ広報の伊藤瑞花さんは、「まだまだ卓球が人気といっても、若い世代の方々のご利用者が少ないので、若者の街である渋谷を通じて、卓球に触れ合っていただけたらという思いから作った」と、渋谷に施設を作った理由を語る。
1階にはレストランのほかに、ラケットの試し打ちができるよう卓球台を設置した専門店があるほか、渋谷店限定で、卓球男子日本代表の選手が着ていたモデルも販売されている。
また、地下1階には卓球スクールがあり、マンツーマンレッスンやグループレッスンを受けられるなど、まさに日本初の卓球をテーマにした複合施設だ。
日本卓球協会登録選手数を見てみると、1985年度の16万9301人から2015年度には32万7132人に増えている。人気選手の登場や卓球のイメージアップによって、競技人口が増えているようだ。
勢いに乗っている「卓球」。その熱はまだまだ冷めることはなさそうだ。
(AbemaTV/『原宿アベニュー』より)