ANNの世論調査では、内閣支持率が37.9%で先月から8.5ポイント下落。不支持率は9.2ポイント上昇し41.5%となった。安保法成立以来、2年ぶりに支持が不支持を上回ったことになる。報道各社の世論調査を見ても、共同通信が-10.5ポイント、朝日新聞が-6ポイント、毎日新聞が-10ポイント、そして最も下落幅が大きかったのが、憲法改正について安倍総理が国会で「紙面を熟読して欲しい」と語った読売新聞で、-12ポイントだった。
また、加計学園問題についての安倍政権の説明についても、ANN世論調査で66%、共同通信では73.8%が納得できないと答えている。
こうした世論調査の結果が背景にあるのか、安倍総理は通常国会閉幕後の会見で「この国会では建設的議論という言葉からは大きくかけ離れた批判の応酬に終始してしまった。印象操作のような議論に対して、つい強い口調で反論してしまう。そうした私の姿勢が結果として、政策論争以外の話を盛り上げてしまった。深く反省しております」と説明、「"信無くば立たず"、であります。何か指摘があれば、その都度、真摯に説明責任を果たしていく」と語った。
都議選を目の前、自民党にも危機感が広がっており、二階幹事長も「大いに反省をして、厳しく受け止めております」とコメントしている。
24日放送の『みのもんたのよるバズ!』に出演した社民党副党首の福島瑞穂・参議院議員は「臨時会を開くべきだと思う。前川さんは国会に行ってもいいと言っているのだから、彼を証人喚問すればいい。安倍昭恵さんも証人喚問すればいいじゃないですか」と野党4党の立場を説明する。
これに対し、日本維新の会の足立康史・衆議院議員は「やったらいいと思う。ただ、野党がレッテル貼り、揚げ足取りを続けるのであれば、やっても仕方がない。森友も加計も、"もり蕎麦"、"かけ蕎麦"だと揶揄されるくらい、野党4党は何が問題だと思っているか、あっちもこっちも食べ散らかしていまだに分からない」と論戦に臨む野党の姿勢を批判。「なぜ野党4党がスキャンダルばかり追及するのかというと、政策論争になると野党だけでなく、民進党もバラバラになるから。国会はいまだに55年体制の亡霊のように、万年与党と万年野党が国対政治ばかりをやっている。そういう政治に終止を打つべきだ」と指摘した。
加計学園問題についても「脇が甘かったかもしれないが、野党4党が騒ぐほどの問題ではない。ずっと放ったらかしになっていたのをテーブルの上に載せたのは鳩山内閣。枝野大臣、蓮舫大臣のときに検討が始まり、引き継いだ安倍総理になって、岩盤規制にドリルで大きく穴を開けた。すると、民進党の玉木雄一郎さんは大きく開きすぎたと言ってきた」とコメントした。
福島議員は「腹心の友のために政策を歪めたのではないかという疑惑追及の途上。そのためのパズルのピースが少しずつ出てきたところだ」と話した。
いわゆる"共謀罪"法案の採決の際には、民進党の福山幹事長代理は参院本会議で「数の力があるということと正義は同義ではありません!議会の自殺行為です!」と訴えたほか、山本太郎議員も「恥を知れ!!」と叫んだ。福島議員は「こんな短い時間で採決を強行した。安倍政権はかつての自民党とも違う」と改めて批判した。一強ゆえの強気の政権運営を進めてきた安倍政権にとっても大きな試金石となる、都議会選挙は、いよいよ日曜日に投開票される。(AbemaTV/『みのもんたのよるバズ!』より)
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