渋谷の若者に聞いてみると、「いろんな人が集まるのでちょっと怖いなと思う」「男の子が行くイメージ」「女性が入りづらそうな汚いイメージ」などと、否定的な意見が見受けられる。
2009年の調査では、「インターネット利用以外にネットカフェを利用する主な目的」として、「漫画を読みに」が53.8pt、「ひとりで暇つぶし」が51.3pt、「複数人で暇つぶし」が31.3ptと、漫画を目的とした人が多かった。(出典:株式会社アイシェア)
スマートフォンが普及し、ネット利用を目的とする人の需要が減少するなか、人気を誇るネットカフェが登場している。
■女性が安心してくつろげるよう配慮
渋谷・道玄坂にある「グラン・サイバーカフェバグース」。店内は白を基調とした清潔感のあるオシャレな内装だ。約30種類ある飲み物はすべて無料で、約2万冊が収められた本棚は、黒をベースに光で縁取られた幻想的な雰囲気になっている。
店長の佐々木一紀さんは「店内の設備、インテリアに関してはモダン的な部分を追求している」と話す。店内には女性専用エリアも設置され、女性が安心してくつろげるよう配慮されている。さらに、佐々木さんは「無料のレンタル品、アロマディフューザー、ヘアアイロンなどを用意して(女性客に)提供している」と補足した。
また、今話題のVRヘッドセットレンタルや、防音対策がなされた完全個室のシアタールームなど、これまでのネットカフェから大きく進化している。
シアタールームを利用した女性2人に感想を聞いてみると、「家だと近所の方とか、騒いじゃうとうるさいと思うが、ここは防音で周りを気にせず楽しめる」「(ネットカフェは)最初は抵抗があったが、実際に来てみたら思っていたよりキレイで、イメージと違った」と好評だ。
佐々木さんによると、「(女性)3対(男性)7くらいだったのが、今では(女性)4対(男性)6くらいの割合で、女性の比率が上がっている」という。
■完全個室にアルコールバー
東京・豊島区にある「ハイリーファイブカフェ」。最大の特徴は「18歳以上限定」であるということだ。店長の長谷川安曇さんは、「大人の方に落ち着いた空間を提供したいというところで、あえて制限をかけている」と話す。店内はシックでオシャレな装いで、全51室ある部屋は完全個室タイプ。カードキーオートロック方式で、完全なプライバシーが保証されている。
利用者は、「初めて来たんですけど、ホテルみたいで、カードキーなどもしっかりしていて安心」「鍵ついているのにびっくりした。すごく安心」などという声が寄せられた。
また、無料のドリンクバーのほかに専用のセルフアルコールバー(1時間1080円)が設けられており、生ビールなど約20種類のお酒を飲むことができる。さらに、カラオケルームも完備しているということで、高級感のある大人向けのネットカフェとなっている。
■自由に話せる「トーキーエリア」
東京・豊島区にある「自遊空間 西口 ROSA店」。150席ある個室は至って普通の造りだが、廊下の奥に「TALKY AREA」と書かれたエリアがある。店長の植村尚貴さんは、「トーキーエリアはお客様が自由に通話やスカイプが楽しめるブース。仕事や会議をしながら書類を作っていただける」と説明した。
ネットカフェでありながら店内でダーツを楽しむことができ、80種類の料理メニューにも力を入れているという。
日々進化するネットカフェ。一度足を運んでみるのもいいかもしれない。
(AbemaTV/原宿アベニューより)
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