2日に行われた東京都議会議員選挙で圧倒的な勝利を収めた「都民ファーストの会」。公認候補の50人中49人が当選、さらに無所属の推薦候補6人を追加公認したことにより、合計55議席を占める大躍進を果たした。
その一方、選挙翌日にはこれまで党を率いてきた小池百合子都知事が代表を退く意向を明らかにし、波紋を広げている。議会第一党の代表と都知事を同時に務めるのは二元代表制の観点から問題があり、知事の仕事に専念すべきとの考えからだ。
小池都知事の退任に伴い、新たに代表に就任するのは野田数(のだ・かずさ)氏(43)。東村山市議やアントニオ猪木参議員議員の秘書を務める傍ら、尖閣諸島の視察や保守系雑誌での評論活動など、右派的な言動が指摘されてきた。また、東京都議時代の2012年には現行憲法を無効とし大日本帝国憲法の復活を求める内容の請願に賛成していたことも報じられている。
6日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、野田新代表に独占インタビューを行い、その政治思想や今後の都議会運営、そして噂される都民ファーストの会の国政進出について疑問をぶつけた。
「もし都議選に立候補していたら、こうやってインタビュー受けられませんよ」と話す野田氏。
小池都知事との関係について「20年近い付き合い」と説明、「(小池都知事が)使いやすいんじゃないですかね(笑)」と分析。都議会第一党の代表となった今「気負いは全くない」ときっぱり話し、徹底した情報公開、議会の調査能力向上を進めていく考えを明らかにした。
また、都民ファーストの会はあくまでも地域政党であるとして、自身の政治思想や歴史観、国政の話は一切言わない、持ち込まないとしたほか、報じられている"公金横領疑惑"などについても「全く身に覚えがない、1ミリもない」と強く否定、「ネガティブキャンペーンの一環」として、正々堂々と戦っていくとした。