「私の記憶によって説明があやふやになってしまったこと、申し訳ございませんでした」
18日、二重国籍問題について会見を開いた民進党の蓮舫代表。この会見を受けて、政界からは様々な反応が相次いだ。
「要は二重国籍だったということだ。参議院選挙立候補当時、二重国籍だったかどうかが問題であり、台湾籍離脱の証明、国籍開示が差別にあたる云々の問題ではない」(自民党の長尾敬・衆議院議員)
「蓮舫代表の説明は、分かりやすく落ち着いて説明されておられたので、良かったと感じた。ただ我が党にはこの問題以外にも課題は山積している」(民進党の今井雅人・衆議院議員)
AbemaTV『AbemaPrime』では、民進党の原口一博・衆議院議員と小西洋之・参議院議員に話を聞いた。
原口議員は昨年9月に蓮舫代表が選出された民進党代表選を振り返り「本選挙が有効とする見解を是とするも選挙後に明らかにするようにという条件付で決着をさせたと理解している」「どの国に生まれたかは本人にはどうしようもないこと」「しかし公人」とTweetしている。
18日の会見について原口氏は「国籍選択の宣言が去年10月7日に行われたというのがわかった。それだけ」と述べ、「二つの意味で満足していない」という。一つ目は全体の前で戸籍で証明しようとした点で「本人にもそういうやり方はやめてくれと、第三者委員会を作って弁護士とかそういう中で、公正性とか信頼を担保する中でやるべきだとアドバイスした」。二つ目は、会見をしたのが本人だったという点で「本人が会見をしてしまったために、第三者性というものが担保できなくなってしまった。私としては残念だった」とした。
さらに「戸籍による差別と闘ってきた方がいる。僕らは人権の党。僕らも闘ってきた。それを1ミリでも後退させてはいけないというが僕の考え」と自身の考えを明かした。
小西氏は「代表なりに今回なぜわざわざ記者会見を開いて説明するかに至った理由を話していたが、野党第一党として自分の説明責任を果たさなければいけないという考えの中で、総合的な判断でされたんだと思う」と指摘、「二重国籍に関しては真正面から蓮舫さんは答えた」としながらも、「戸籍は人権問題や社会の中で守らなくてはいけない色々な価値に関わるもの。戸籍という物証を出すのではなく、弁護士などの第三者に『10月7日に台湾国籍を外したということを蓮舫氏が言っていることを認める』などと言ってもらうやり方があったのではないか」と話した。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)