エスカレーターの“片側空け”を無くすという全国的なキャンペーンが始まった。果たして定着しているこの習慣を変えることはできるのか。
東では右側、西では左側、急ぐ人に配慮してエスカレーターの片側を空ける。この習慣の見直しを求めて、鉄道事業者・商業施設などが全国的なキャンペーンを開始した。このキャンペーンでは、エスカレーターの片側空けは間違ったマナーだとして、立ち止まって乗ることを推奨している。歩くのをやめよう、ではなく片側を空けるのをやめようという点が新しい試みだ。
今回のキャンペーンで強調されているのが、子供連れやどちらかの手を怪我した人など、通常は空けている側の手すりにしかつかまれない人の立場。片側を空けて急ぐ人を優先するより、誰もがつかみたい方の手すりにつかまれるよう配慮するのが、本当のマナーという意図が読み取れる。
そもそも、なぜ大阪で「右立ち左空け」が定着したのか。これは、1970年の大阪万博に向けて欧米のマナーを取り入れて日本も一流国の仲間入りをしようという考えから、1967年に欧米の「右立ち左空け」を採用したそうだ。一方、東京の「左立ち右空け」は左車線を走る日本の自動車の通行法に依拠しているという。
(AbemaTV/『けやき坂アベニュー』より)
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